熊本地震は、震度こそ小さくなってきているものの、余震が引き続き、4万人近い方々が避難をつづけておられる由、政府も激甚災害に指定するなど、状況の変化に応じて対策を進めています。先週末には安倍総理から補正予算編成の指示があり、来月中旬の国会提出に向け、作業が進められます。地震への対応については、26日(火)の衆院総務委員会の一般質疑でも取り上げられ、党総務部会でも、27日(水)に総務省の対応について報告を受けました。消防の皆さんの初期出動に始まり、通信インフラの確保、他自治体からの応援職員の派遣と、東日本大震災の経験も活かして必要な措置が取られており、今後は地方税財政面での支援を検討して行かなければなりません。
通常国会は、既にTPP協定・関連法案を継続審議扱いとしており、残る会期は熊本地震への対応を中心に、案件処理を進める事になります。今後、被災地において雇用や経済面での影響が深刻化するようなら、参議院選挙後の夏の臨時国会での対応も考えなければなりません。また、宇土市庁舎を始め6つの自治体で、庁舎が被災して役場機能の移転を余儀なくされており、今後は学校に続き、自治体庁舎の耐震化を急ぐ必要があると思います。
週末の地元では、23日(土)、高岡の射水神社と二上射水神社の春季祭礼に参列しました。後者のご神体である国の重要文化財、「男神坐像」が、文化庁から、今夏イタリアのローマで開かれる仏像展への出品を要請され、文化財としての評価の高まりに氏子の皆さんも大いに盛り上がっての祭事となりました。二上社では高岡御車山祭の原型と言われる県の無形民俗文化財、「築山行事」が恒例行事となっており、今年も厳かに催行されました。夜は党大島支部の総会、24日(日)は富山市で、3月の党大会で表彰を受けられた皆さんを囲む夕食会に出席しました。深夜には、北海道5区の補欠選挙の結果が判明し、応援していた和田義明氏が1万2千票差で当選を果たし、参院選に向けて幸先の良いスタートが切れました。
25日(月)は、同期の伊東良孝議員の後援会の皆さん約百名が北海道東部から北陸・東京と旅行の途上、高岡大仏でお出迎えの後、午後、党財政再建特命委員会に合わせて上京しました。過日「2020年経済財政構想小委」で総論として取りまとめた内容を報告させて頂きました。先輩議員の皆さんから小委の活動への労いと合わせて貴重なコメントを頂き、27日(水)の小委にて披露しました。小委の活動は各論に入り、まずは社会保障・雇用分野の行政を担当する厚生労働省が、業務が多岐にわたり、制度改革の速度が鈍っているのでは、との問題意識で「厚生労働行政のあり方」をテーマに議論しています。今後は、「レールからの解放」に記した、2020年以降の「国のかたち」に即した制度改正の方向性について議論を詰め、秋の提言に向け、積み上げて行く予定です。
また、27日には敦賀以西の新幹線ルート検討PTの15回目も開催され、小浜ルート、米原ルート、舞鶴ルートの3案について、国土交通省鉄道局に具体の調査を依頼しました。このように、政務調査会の各パートの活動もそろそろ取りまとめの時期となり、会期末まであと1カ月、新緑とつつじの花に囲まれて仕事を続けます。