5月も下旬になって、気がつけば樹々の緑はすっかり濃くなり、梅雨の走りのような湿気の多い天候になってきました。国会では、先週19日(金)に衆院法務委員会で組織犯罪等防止法案が可決され、23日(火)の本会議で可決、参議院送付となり、衆院に残る主な懸案は、ご退位法案と衆議院の選挙区改正法案となりました。このほか、性犯罪罰則強化のための刑法改正、受動喫煙対策法案もありますが、来月18日(日)の会期末に向けてどこまで扱うのか、会期の延長の可否も含め、国対など関係者の判断によります。
私の富山での活動は、20日(土)朝一番の新幹線で新高岡駅に戻り、朝10時から北陸新幹線新高岡駅「かがやき」停車実現期成同盟会 総会に顧問として出席しました。本年1月、3月とホテルが開業した効果もあって、新高岡駅の乗降客数は、2月以降は他の駅よりも有意に増加しており、地域の皆さんの頑張りと、質的な変化を重ねて、秋以降の臨時便の定着化を目指したい所です。午後には高岡市地区赤十字奉仕団連絡協議会 創立20周年の記念講演として、東日本大震災からの復興の現状と課題を話す機会を頂きました。次いで21日(日)は、第39回越中大門たこ祭りの開会挨拶、党高岡市連 総会、高岡市長選に向けた高橋市長陣営の選対会議、地域女性ネット高岡の総会、党利賀支部 総会、福岡支部 総会と、終日行事が続き、射水・高岡・南砺の3市を車で巡って過ごしての、22日(月)の上京と相成りました。
先週に引き続き、復興庁の業務にて24-5日(水-木)と宮城県に出張しました。まずは仙台から東松島市に向かい、4月の選挙で初当選された渥美市長にご挨拶し、次いで3期目の当選を果たされた石巻市の亀山市長を訪ねました。それぞれ、地震・津波の甚大な被害から着実に復興を進めておられ、残された課題・新たなまちづくりへの想いを聴かせて頂きました。復興庁としても、住宅などハード施設の整備を急ぎ、コミュニティの構築や産業・生業の再生をきめ細かく支援する方針です。ついで、塩竈市に入り、内形副市長始め県・市の皆さんのご案内で浦戸諸島(桂島、野々島、寒風沢島、朴島の4つの有人離島)の復興事業の現状を見ました。浦戸諸島は、日本三景・松島の一部を構成する島々で、松島湾の湾口部を占めています。交通手段は市営汽船により、塩竈港・桂島間に23分を要します。被災地一体で様々な復興事業が展開する中、離島での工事には、資機材の運搬コストなど本土とは異なる難しさがあり、入札しても落札者がいない場合が間々あって、事業の進捗に遅れが出ないか、懸念されるところもあり、我が目でも実情を確認しようと思って伺った次第です。すでに災害公営住宅は完工しており、集落道、波止場、防潮堤、農地復旧など残された事業も、工事の組み方を工夫して順次落札を目指す方針を伺いました。4島の人口は、大震災の影響もあって300人台となっていますが、野々島には小中一貫教育を推進する浦戸小中学校があり、島外からの通学も認める特認校として、42名の児童・生徒が学校生活を送っています。島には郵便局や診療所もあり、大震災を乗り越えて頑張っておられる方々がここにもおられるのだと、意を強くしました。
仙台へ戻って一泊し、25日朝は、宮城復興局にて宮城県の河端副知事の訪問をお受けした後、宮城県市長会の奥山会長(仙台市長)、菊地副会長(多賀城市長)、大友副会長(角田市長)からのご要望を伺いました。30年度予算での施策にも反映させていきます。
また、今週は23日に官邸にて第9回アイヌ政策推進会議が開催され、菅座長(官房長官)の下、座長代理として議事を進行させて頂きました。国立アイヌ民族博物館の開館日を平成32年4月24日(金)とすることが決まり、建設等の作業を加速していきます。