北陸も梅雨に入り、東京も湿度の高い日が続いています。都議選の投票日を7月2日(日)に控え、政府・与党関係者の問題について週刊誌などで報道が続き、発言撤回も相次いでいます。自分自身の言動を常時コントロールすることは困難ですが、緊張感をもって「常識」の範囲内に留めることや、周囲の危機管理が大切だと思います。ともかく、「オウンゴール」で悔いの残る結果にならないようにと念じつつ、復興庁の仕事をこなしています。
先週末の地元では、25日(日)に高岡市長選が告示され、無投票で高橋市長が三選されました。出陣式、当選報告会に出席し、エールを送らせて頂きました。私の後の2期8年、着実に市政上の課題を解決され、新幹線を生かして街が飛躍する基盤を整えられた事に感謝しつつ、県西部6市の連携の要として、また、富山県の発展を牽引するエンジン役としての高岡の発展を高橋さんに託しました。もちろん、国政の立場から高橋市政を支えて参ります。このほか、24日(土)は県看護連盟総会、25日は武田慎一県議の後援会と党射水市連の総会に出席しました。
26日(月)に上京して農業・農村整備の集いに出席、27-8日(火―水)は宮城県に出張しました。初日は仙台市で宮城県議会の中島議長、長谷川副議長、大震災復興調査特別委員会の畠山委員長始め委員の皆さんとの意見交換会に出席しました。発災から6年3か月、復興の進捗とともに新たなステージの課題への対応が求められています。議会側からは、復興交付金の柔軟な運用、被災者の心のケア、復興祈念公園の整備、復興工事に伴い損傷したる道路の補修、風評の払拭の5点のテーマを提起され、復興庁の取り組みの一層の強化を求められました。8月末の来年度予算の概算要求に向けて庁内でも政策の構築を進めている折、県議の皆さんの現場感覚に裏打ちされたご意見を反映させていきます。特に、岩手・宮城では住まいの復興が終盤に近付く中、被災された方が住み慣れた地域から仮設住宅、災害公営住宅と住所を転々とされ、その度に新たなコミュニティを作るご苦労が重なっています。被災者支援交付金等を通じ、スタッフの配置などによるコミュニティ形成支援や、生きがいづくりを支援する「心の復興」に取り組みます。
2日目は東北大学の東北メディカル・メガバンク機構を見学しました。復興予算を生かし、地域住民の健康調査を通じて遺伝子情報などのバイオバンクを構築し、遺伝子研究を発展させて次世代型医療の創出を目指す先進的な取り組みを、山本機構長の案内で学ばせて頂きました。15万人を超える住民の健康調査を無料で実施され、地域病院への若手医師派遣など医療を支えられる一方、採取された遺伝情報を匿名化して解析され、世界でも有数のバイオバンクが構築されつつあります。今後は体質の遺伝を踏まえた生活習慣病の予防や、創薬への貢献など我が国全体に成果が還元されていくものと期待されます。
今回の出張では、このほか、仙台市の農事組合法人井土生産組合、亘理町のわたり温泉鳥の海、舞台アグリイノベーション精米工場、山元町の山元イチゴ農園と新たな産業(なりわい)起こしに頑張る皆さんを訪問し、宮城の「創生」を感じることができました。