22日(日)の総選挙にて4期目に入り、最初の国政報告です。とは言っても、25日(水)に日帰りで上京し、党本部前で開かれた富山県の物産展示即売会に顔出ししただけで、27日(金)の役員連絡会議(陪席)と副幹事長会議で始動する前段の状態です。
第48回総選挙は、解散直前の小池都知事による「希望の党」の立ち上げと、前原民進党代表による解党・合流の決断、枝野氏の「立憲民主党」の立ち上げと野党側の目まぐるしい動きがあり、解散後も状況が刻々と変化しました。解散前の民進党の議員は、希望、立憲、無所属の3陣営に別れて選挙に臨む事となり、結果的には与党が解散前勢力をほぼ維持する事に落ち着きました。野党側は立憲が第1党となったことを受けて再編が必至の状態のまま、11月1日(水)の特別国会(第195国会)召集日を迎えます。
この間の動きについて、私は、一つの政党が何らの議論も無いまま一日にして解党することは、適当でないと思います。それぞれの政党には、政策の体系があり、政治的な立ち位置があり、過去からの歴史があります。これを踏まえて、現在、そして将来に向けていかに行動していくかを決するべきです。前原代表は、「安倍政権を倒す手段」として、小池都知事の誘いに乗り、衆議院側の民進党を電撃的に解体しましたが、政策のすり合わせも生煮えのまま、小池氏の「排除」の姿勢の前に、自らの仲間を三分してしまいました。選挙結果も解散前の与野党議員の割合を変えず、前原代表の「賭け」は失敗に終わりました。のみならず、失うものが多く、その責任は重いものがあります。また、小池氏にしても、都知事との「二足のワラジ」のまま自らは出馬せず、政権選択と言いながら自分達の総理候補を示さずに選挙に臨むのは無理がありました。
一国の総理ですから、当然しかるべき準備があり、政権構想があり、内政・外交にわたる政策の骨格がしっかり練り上げられていなければ、国の舵取りはおぼつきません。知事選、都議選と勝ち上がった勢いで総選挙も、というのは無理がありました。まして投票日に海外出張し、25日にようやく帰国というのでは、総選挙や国政を軽く考えていると言わざるを得ません。
かくて、野党第1党の「一人相撲」に終わったとも言える総選挙ですが、与党側にとっては、通常国会中に生じた国民からの政治不信を真摯に受け止め、「初心」に帰って国政の前進を図る責務があります。私も、国民の皆さんの多様な課題や意見に耳を傾け、国のため、地域のために働くという基本に立ち返って活動を再開したいと思います。選挙期間中、改めて、射水・小矢部・砺波・南砺・氷見・高岡6市の風土に触れ、そこで働き、暮らしている皆さんの姿をしっかり目に焼き付けました。「地方から始まる新しい国のかたち」の実現に向けて、4期目に踏み出して行きます!