今年の秋は足早に時雨模様となり、富山では早くも初雪が観測される寒さとなりました。「鰤起こし」が吹き荒れ、氷見ではブリが獲れ始めたようです。東京では銀杏の葉があっという間に色づく下、特別国会の慌ただしい毎日が続いています。
17日(金)、衆議院本会議にて安倍総理の第4次内閣発足に際しての所信演説がありました。総選挙公約に基づき、消費税増税分の一部を財源として、2兆円規模で幼児教育・保育料の無償化など子育てを応援する政策展開が改めて表明されました。地元に戻り、荒れ模様の天候の週末は、19日(日)に氷見漁港のマリノベーション事業完工式に出席し、夜には上京となりました。
20日(月)の朝には初回の予算委員会が開催され、正式に理事に選出されました。今国会では、総務、文部科学、予算の3委員会の理事を務めることになり、一段と慌ただしい毎日になっています。次いで午後1時からの衆院本会議で先の総理演説を受けての各党代表質問が始まりました。初日は立憲民主、自民、希望の3会派、2日目の21日(火)は公明、無所属の会、共産、維新の4会派が質問に立ちました。我が党から質問に立った岸田政務調査会長の「高姿勢でも低姿勢でもなく、正姿勢で」政権を運営すべし、との発言は心に残るものがあり、珍しく野党席からも拍手が湧きました。
今国会の会期は12月9日(土)までであり、残り3週間を切っていますが、東日本大震災からの復興関連で、議員立法の案件が2件あり、その根回しに走り回っているために、気忙しさが増しています。一つは「東日本大震災事業者再生支援機構」の支援受付の期限を明年2月22日から平成33年3月31日(復興庁の設置期限)まで延長する法案です。もう一つは平成31年の福島県議会議員選挙に際し、住民が原発事故で避難を余儀なくされている双葉郡選挙区の議員定数を維持しようとする法案です。いずれも地元からの強い要望を受けて与党内で成案をまとめ、他会派の了解を得て議員立法で成立させようとしています。私は、党の東日本大震災復興加速化本部常任幹事として、谷公一先生の指揮下で関係議員への説明に歩いています。遅くとも次期通常国会の早い時期に成立させたい思いで、できるだけ各方面の了解を進めようとしています。
折しも、21日の本会議では、現職で逝去された木村太郎先生と長島忠美先生の追悼演説がありました。故長島先生は、私の前任の復興副大臣であり、存命ならばこの根回しを担当されていたと思うと、頑張らなくては、と自分に言い聞かせて取り組んでいます。今週後半には各委員会の所信質疑、来週明けには予算委員会の質疑が予定されており、時間配分を巡る調整が難航しています。このため、委員会の理事懇談会が不定期に設定されるなど、次々と入ってくる日程を調整しながら、意欲をもって頑張っていきます。