2019年3月

国政報告(第470号)

 3月も最終週、東京では桜があちこちで咲き、富山からも開花のニュースが聞こえてきました。今日(27日(水))午後の参院本会議で新年度予算も成立の見通しで、29日(金)告示の県議会議員選挙を含め、政界は統一地方選モードに入ります。

 前号を綴った後、20日(水)夜に地元に戻り、23日(土)までの間、県議選に高岡市選挙区から立候補を決断してくれた瀬川市議の初動を支援するべく、関係市議に同行頂き、市南部地域を挨拶回りしました。平成21年夏の最初の総選挙並みに地域入りし、改めて地元の自然・地理・産業の多様さに目を開かさせられた思いがします。23日には堂故先生、米原先生、四方先生にも出席頂いて事務所開きに漕ぎ着け、後は4月7日(日)の投票日まで全力疾走でゴールを切るよう願っています。併せて市選挙区での同志6人の全員当選を至上命題に応援して参ります。21日には砺波市の米原先生、南砺市の安達さんの事務所開き、激励会にも顔を出しました。第三選挙区では射水・南砺・高岡の三選挙区が選挙戦の見込みです。

 22日(金)には伏木外港万葉埠頭にてバイオマス発電設備の建設工事の安全祈願祭に出席しました。我が国の必要電力量をどのような発電源から得るかは、原子力発電所の稼働が厳しくチェックされ、地球温暖化対策も進めなければならない中、難しい課題になっています。太陽光、風力、地熱、小水力発電と並んで、木質バイオマスも環境に優しいエネルギー源として注目されており、伏木港でのプロジェクトは、海外から森林認証を取得した木質ペレットを輸入し、5万kwの電力を地元の北陸電力に供給するものです。地域の皆さんのご理解を頂いて約300億円が投資される見込みであり、港湾の活性化が期待されます。

 23日の朝は恒例の南砺市井口地域の「椿まつり」の開会式に出席し、夕刻は元高岡市職員で四半世紀にわたり保護司として活動されてきた山本雅信さんの叙勲祝賀会に出席の後、深夜に上京し、24日は在京当番にて東京での日曜日となりました。

 週が明けて26日(火)には30年度最後の衆院本会議があり、法案3本を参院に可決・送付しました。参院でも年度内に成立が必要ないわゆる「日切れ法案」も無事処理できそうな情勢です。

 一方、東北では、23日に岩手県で大震災で不通となっていたJR山田線(宮古~釜石)が復旧し、三陸鉄道に移管されて久慈~盛間163kmのリアス線として開通しました。さらに、福島県で全町避難指示状態だった大熊町の大川原、中屋敷の2地区が4月10日(水)に避難解除されることで合意されました。被災地でも一歩づつハード施設が完成し、復興の歩みが前に進んでいます。新年度も、個々の課題の把握と解決に努め、復興・創生の実現に持ち場で努力を続けます。

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国政報告(第469号)

 統一地方選が近づいてきました。各知事選は21日(木)、富山県議会議員選挙は29日(金)の告示で、4月7日(日)が投票日です。地元富山第三区の高岡市選挙区は定数7に対し、立候補予定者が同数のままで推移し、党市連として何とか6人目の候補者を擁立し、選挙戦に持ち込むべく渡辺支部長・山本支部長代行・畠幹事長を中心に努力してきました。16日(土)、瀬川侑希市議の貴重な決断を得て、党第三選挙区支部の米原支部長代行、四方幹事長にも同席頂き、記者発表の運びとなりました。空白地域となっていた高岡市南部を対象に、4人の市議(大井・福井・本田・酒井)に協力頂いて超短期間ですが、運動を展開していきます。私も第三選挙区支部長の立場で東京の公務・政務の合間を縫って応援しています。

 先週は、11日(月)に石巻市・東松島市への出張から戻り、12日(火)は東京オリンピックの500日前となり、福島県飯舘村と東京都江東区の小学生の交流イベント「ツナグ・ミライプロジェクト~みなでつなごう、みんなのミライ」のモニュメント交換会に出席し、挨拶しました。パナソニック株式会社の主催で、両地域の小学生が、自分たちの「ふるさと」の魅力を表現したモニュメントを制作し、交換しました。ICTを利用した遠隔授業で交流し、友情も深め合い、「復興五輪」のPRにも一役買ってくれました。

 13日(水)は参議院の東日本大震災復興特別委員会で大臣所信に続いて新年度予算の概要を説明し、14日(木)には衆院復興特で大臣所信に対する質疑に臨みました。論点として、復興庁の後継組織、福島県から他県への避難者への対応、風評払拭の取り組み、原発事故の収束・廃炉への取り組み状況、復興五輪など現下の様々な問題が取り上げられました。「復興の完遂」という共通の願いに向けて立法府のチェック機能を果たす良い質疑でした。19日(火)には参院復興特で、新年度予算の委嘱審査の形で質疑がありました。この間、衆院本会議も逐次開催され、年度末に向けて成立が求められる内閣提出法案の趣旨説明や採決が順調に進んでいます。

 15日(金)に復興庁で30年度のハンズオン支援事業の成果報告会(2日目)に出席しました。民間企業から政策調査官として出向頂き、復興を支援頂いているスタッフが中心となり、被災地の中小企業の販路開拓を伴走式に支援する取り組みです。今年度は地元の商工会議所・商工会とタイアップし、水産加工業に限らず幅広い業種を対象に商品開発・PR方法の改善など具体的に取り組み、堅実な成果を挙げており、心強く感じました。このようなソフト事業は将来の地方創生にもつながる復興庁の成果だと思います。

 17日(日)は地元で遠藤富山大学学長の退任記念講演会と高岡市の小関元県医師会副会長の叙勲祝賀会のほか、瘧師県議の事務所開きに出席しました。選挙の春を迎えています。

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国政報告(第468号)

 3月11日(月)、東日本大震災の発生から8周年の日は宮城県石巻市で追悼式典に出席しました。亡くなられた方々に哀悼の誠を捧げ、被害に遭われた方にお見舞いを申し上げ、これまで一歩ずつ進んできた復興の道程を踏まえ、未来に向けて努力を続けるべく、思いを新たにしました。

 先週に戻って、8日(金)の朝、閣議に先立ち、官邸で復興推進会議が開催され、「「復興・創生期間」における東日本大震災からの復興の基本方針」の改定案が承認され、閣議決定されました。2年後の3月末に設置期限を迎える復興庁の後継組織については、「復興庁と同じような司令塔として各省庁の縦割りを排し、政治の責任とリーダーシップの下で」復興を成し遂げるための組織を置くこととされました。昼過ぎに、衆議院の東日本大震災復興特別委員会にて平成31年度予算案の概要を説明し、地元に戻りました。

 9日(土)は、党砺波市連女性部総会荒井公夫さんの叙勲祝賀会に出席の上、最終の新幹線で上京し、翌10日(日)ははやぶさ1号で宮城県に向かいました。出張先の宮城県では、石巻市の復興公営住宅4456戸の最後となる「市営新西前沼第3住宅」の完工式で祝辞を述べた後、亀山市長・木村議長にご案内頂いて、半島部・沿岸部を2年ぶりに訪ねました。まずは昼食を兼ねて牡鹿半島蛤浜のCafeはまぐり堂に立ち寄りました。ご主人の亀山貴一さんから、震災で奥様を亡くされた悲しみの中から、水産高校教諭を辞して浜を臨む実家でお店を開き、これをベースに漁業やジビエ料理など地域づくりの様々な活動に打ち込み、域外から若者を受け入れて頑張っておられるお話を伺いました。さらに、荻浜鮎川浜と漁業集落の高台移転や観光拠点整備の進捗状況を確認し、さらに女川町を経由して雄勝に入りました。中心の伊勢畑地区でも、消防署出張所や交番も高台移転を終え、拠点施設の建設が進んでいました。一方、浜ごとに海辺の集落が移転した跡の「元地」が利活用されずに残っており、石巻市内では60か所以上にのぼるそうです。この日の最後は北上で、多くの児童が津波の犠牲になった市立大川小学校にて黙祷の後、海辺の長面地区の土地嵩上げ事業の進捗を確かめ、北上川を渡って高台に造成された拠点地域を訪れました。このように、石巻市の半島部・沿岸部でも復興事業が立ち上がり、あと2年間での完成を目指しています。

 11日は前日の晴天とは変わって雨が降り続く中、東松島市の宮戸島・野蒜地区を渥美市長に同行頂き、韓国式トレッキング「オルレ」のコース、「移転元地」をKDDIエボルバ社に貸し出し、地域の障害者を雇用してミニトマト等を栽培する例、そして旧野蒜小学校を防災体験施設として再生させた例を見学しました。次いで、冒頭の追悼式典に参列し、16回目の出張を終えました。

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国政報告(第467号)

 3月に入り、富山は昨年とは打って変わって、少雪のまま春を迎えそうな気配です。来週には東日本大震災の発災から8周年となるため、被災地の現状の報道が増えているように思います。改めてお亡くなりになった多くの方々を追悼し、被害に遭われ、未だ避難を余儀なくされている方々のご苦労に思いを致し、一歩一歩、復興・創生を着実に進めていく決意を新たにします。

 先週の2月27日(水)夕刻、私の前任の高岡市長だった故佐藤孝志様の通夜に参列し、4期16年、市の行財政改革に尽くされ、歴史文化都市の礎を築かれた業績を偲びました。一方、渡辺大臣が官邸で安倍総理と面会され、設置期限を2021年3月末に控える復興庁の後継組織について指示を頂きました。引き続き、政治の責任とリーダーシップの下で復興を進める司令塔機能を持った組織を置くよう検討するようにとの事で、被災地や各方面からのご意見に沿った方向で進んでいくものと思います。28日(木)は、日本経団連に続き、日本商工会議所の三村会頭ほか皆様と復興庁の渡辺大臣との面談に同席し、これまでの復興への支援に感謝し、今後とも一緒に取り組んでいこうと語り合いました。

 3月1日(金)は、新年度予算案を年度内成立させるために参議院に送付すべき最終日となりました。午後1時からの本会議では、野党側から毎月勤労統計の不適切な取り扱いを理由に根本厚生労働大臣の不信任決議案が提出され、これを処理した後、各委員会で予算案及び税制改正等の関連法案が順次可決されました。午後10時50分から本会議が再開され、2日(土)午前2時までかけて全議案を可決、参議院に送付できました。これで新年度予算の年度内成立が確定し、各自治体の事務にも支障が出ない事となりました。

 衆議院の予算審議を振り返ると、厚労省の統計問題が焦点となりましたが、事の本質は、役所内における統計部門の扱いが、人材面・財政面でなおざりにされており、幹部職員の問題意識が薄かった事にあるものと見ています。昨年の裁量労働制に係るデータの誤りにも通じる問題で、「業務の在り方」を見直す事が必要ですが、野党の追及は総理秘書官とのやり取りに力点が移り、本質論と今後の対策の議論が深まらなかったのが残念でした。

 睡眠不十分のまま、2日朝一番の新幹線で富山に戻り、酒井県議の事務所開き高木繁雄氏米澤博孝氏の叙勲祝賀会に出席3日(日)は南砺市福野地区で開催された石破先生の後援会総会に出席の後、夕刻は党井口支部で国政報告の機会を頂戴しました。

 4日(月)朝に上京し、衆議院の議員会館地下の食堂前で開催された恒例の「復興フェア」にて渡辺大臣とともに大島議長・高市議院運営委員長をお迎えしました。被災地を「知って・食べて・来てもらう」姿勢でこれからも復興の現状のPRに努めます。

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