2020年2月

国政報告(第515号)

 新型コロナウイルス感染症の拡大抑制が重大な局面を迎え、25日(火)、政府から対策の基本方針が発出されました。北陸でも石川県で感染が確認され、富山県を観光に訪れた千葉県の方が発症するなど、各地域で十分な注意が必要な状況です。我が党も3月8日(日)に予定していた党大会を延期したほか、各方面で集団感染を避けるべくイベント開催見直し等の動きが取られています。基本方針は「国民に対する正確で分かりやすい情報提供や呼びかけを行い、冷静な対応を促す」としており、緊張感を持ち対応していきます。

 国会は、衆院予算委員会の審議が大詰めを迎え、与党としては、週内の予算案通過を目指して努力しています。党では3月中旬の政府提出法案の締め切りに向けて、政務調査会の各部会で法案審査が続いており、21日(金)の総務部会では、地方公務員の定年を60歳から段階的に65歳に引き上げる法案を了承しました。公立学校の教職員も対象となるものであり、近年、新規教員採用に苦労するケースも見られる中、要員確保に資するものと思います。

 週末の22日(土)朝、高岡市の定塚保育園の新築竣工式に出席しました。元は県立保育専門学院が立地していた場所で、再び子どもを育む場として活用されることを嬉しく思います。その後、京都に日帰り出張し、全国山・鉾・屋台保存連合会理事会に出席しました。今年の総会は滋賀県長浜市で4月13日(月)開催の予定であり、その頃までにコロナウイルスが終息するよう、願っています。新たに天皇誕生日の祝日となった23日(日)は、朝に射水神社の天長祭に参列の後、高岡市美術館で富山大学芸術文化学部の卒展を観覧しました。4年間の学生生活の集大成となる絵画、工芸作品、アニメーション、論文等々、力作揃いで、若い皆さんの可能性の拡がりに感銘を受けました。夕刻は、永森直人県議の後援会総会の後、党石黒支部総会に出席しました。故中川昭一財務大臣のルーツの地域でもあり、小生の後援会も同時開催して激励頂きました。

 24日(月)夜に上京し、25日朝に出席した文部科学部会で著作権法改正法案が了承されました。近年、漫画を無料で違法に閲覧できるサイトの開設が問題となったことを踏まえ、違法サイトの運営や違法な閲覧を抑止するための法的措置を設ける改正です。一面、ネット空間における自由な情報の提供・収集を著しく妨げない趣旨で、禁止行為を絞り込むべきとの意見にも十分配慮し、時間をかけて調整がなされたものとなっています。今後、3月以降、文部科学委員会で審議していくこととなります。

 このほか、超党派の活動として、21日に議員会館地下会議室で「慢性の痛みに関する勉強会」にも参加しています。原因の特定しづらい慢性疼痛に対するケア体制を整える施策づくりについても、野田聖子先生ほか皆さんと取り組んでいます。

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国政報告(第514号)

 開催が危ぶまれた冬季国体は、関係者の尽力により16日(日)に無事開会式が挙行され、スキー競技の成年Cで県勢の水口雄太選手が優勝と、明るいニュースに湧いています。一方、新型コロナウィルスは国内での感染が広がり始め、政府も一段と対策を強化しており、お互いに予防に留意する必要があります。

 先週は、13日(木)午後の衆院本会議で地方税改正法案の趣旨説明・質疑があり、14日(金)は予算委員会の地方公聴会と、予算審議も佳境に入ってきました。夕刻、富山に戻り、射水商工会の事務所移転披露を兼ねた新年会に顔を出しました。15日(土)は氷見市で県商工会議所青年部連合会の懇親会射水市で山﨑市議の後援会に出席、16日(日)は北日本新聞かたかご茶会の150回記念茶会淡交会高岡支部総会と、茶道関係の行事が三週にわたって続きました。ちょうど、NHKのEテレで裏千家茶道の講座が放送されていて、番組も視聴しながらこの機会に濃茶・薄茶の頂き方をしっかり会得しようと心掛けましたが。。。まだまだです。

 17日(月)に上京し、政務調査会の各会合に出席、政策面でのブラッシュアップに努めています。18日(火)の「財政構造のあり方検討小委員会」では、歳出の太宗項目である社会保障費の中で、医療費の制御に関係の深い「地域医療構想」について議論されました。平成30年度から国民健康保険の保険者が市町村から都道府県に変わったことをきっかけに、政府は、都道府県の「保険者機能」を強化し、医療費の効果的執行に向けて、地域内での医療サービスの提供体制について、人口構造を反映させる形で見直すよう働きかけようとしています。今後は、病院の機能別病床数をどうするか、また、市町村ごとに異なる保険料の統一など取り組み課題が幾つもあります。また、後期高齢者医療保険制度や介護保険制度の運営者も都道府県にお願いするのか、という論点もあり、成果の挙がる方向へと政府を後押ししていきたいと思います。

 18日正午には、「東日本大震災復興加速化本部総会」で司会を担当し、復興庁の設置期限を10年延ばす政府提出法案を了承しました。副大臣時の懸案が近々国会提出される見込みです。午後には、「北陸新幹線整備プロジェクトチーム」会合に出席し、国交省鉄道局からは敦賀までの工事が令和5年春の開業に向けて順調に進捗しており、敦賀・新大阪間の環境影響評価手続きも粛々進んでいる旨、報告を受けました。工事費増嵩に対応する財源の手当てに、毎年度の予算編成に併せて努力するとともに、新大阪までの整備に向けた新たな財源確保についても、「論点整理」に基づき頑張っていく事となりました。19日(水)は8か月ぶりに「2020年以降の経済社会構想会議」を開催、小泉大臣以下、近況報告で盛り上がりました。引き続き、永田町の持ち場で、物事を進めていきます。

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国政報告(第513号)

 先週末は建国記念日(11日(火))を含めて富山に5日間滞在しましたが、山間部に雪が積もり、平野部でも時折降る状態で、珍しくも「めぐみの雪」に思えました。明けて12日(水)は首里城再建の関連で、党から沖縄・那覇へ一日出張し、気温は24度と、一転して常春を体感してきました。帯状疱疹は薬を服用して9日間がたち、症状も峠を越えました。気を付けていきます。

 通常国会は、衆院予算委員会を中心に審議が進んでおり、6日(木)午後には本会議で国税改正法案の趣旨説明・質疑がありました。中国に端を発した新型肺炎の感染拡大の問題は、中国・武漢から帰国された方々や、横浜港に停泊中のクルーズ船で待機を余儀なくされている方々への対応など、難しい判断を求められる局面が続いています。併せて、海路・空路による人々の往来が細り、観光関連産業の落ち込みが懸念されます。ひいてはグローバルなサプライ・チェーンを背景に、物流や生産活動の速度が落ちれば、経済全般に顕著な打撃を与えかねません。党本部でも政務調査会において、中小企業の当座の資金繰り対策を始め、現状の的確な把握と必要な対策の議論を進めていく事としていますが、予算委員会でも主要なテーマになるものと思います。14日(金)には、福島県、熊本県での地方公聴会が予定されており、審議も佳境を迎えます。

 富山での活動については、7日(金)夜に高岡市伏木地区の女性の会「鈴」で挨拶の後、8日(土)は富山県呉西郵便局長会総会地元定塚地区の射水神社への参拝党小矢部支部新年会と顔出ししました。9日(日)は裏千家淡交会高岡支部の初茶会で気持ちを新たにし、夕刻は数年ぶりに高岡市西広谷地区に伺い、国政報告の機会を頂きました。自慢の勝木原(のでわら)のイノシシ鍋もふるまって頂き、高齢化が進む中でも、故郷を愛し、まさに「一人一役」で皆が役割分担して地域を盛り上げておられる熱い想いに感銘を受けました。我が国の地方創生がこのような中山間地域に行き渡り、様々な環境で育まれた多様な人材が明日の日本を背負って欲しい、そんな理想像を心に描きました。10日(月)は高岡事務所で来客応対の後、金森一郎高岡市議会議長就任祝賀会、11日は、28回目の「金沢・南砺ゆかりの集い」に初参加の後、党井波支部総会吉岡隆一郎氏黄綬褒章祝賀会党砺波支部立春の集いと続きました。

 沖縄・那覇では、小渕優子沖縄振興調査会長、宮腰光寛首里城委員会座長ほか皆さんで、地元で首里城修復の検討に携わっておられる高良倉吉琉大名誉教授、田名真之県立博物館長、また、まちづくりの観点から、いのうえ ちず首里まちづくり研究会副理事長からお話を伺いました。前回の修復で蓄積された技術を生かし、文化財保護・防災の観点や今後の首里地域の在り方も含め、年度末に国・県が定める予定の工程表に反映されるよう、党も努めていきます。

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国政報告(第512号)

 ようやく寒波到来で、今週末にかけて富山も平野部で雪が積もりそうな気配です。関係者がご苦労されているスキー国体も、開催できるのではと期待しています。一方、私は元旦に一年早く還暦の宮参りを小学校の同級生の皆さんと高岡市の守山神社で済ませたから、という訳でもありませんが、年齢を意識する身体の変化を感じさせられています。昨年後半は右足裏の足底腱膜炎に悩まされ、靴を変えて良くなったところで、五十肩ならぬ帯状疱疹に見舞われています。今まで以上に「健康」を意識しなければ、と自戒しています。

 先週の30日(木)朝、党選挙制度調査会が開催されました。全国町村議長会の松尾会長、全国町村会の荒木会長に出席頂き、町村議員選挙に供託金制度を導入した上で、町村長・町村議会議員選挙で自動車、ポスター、ビラを公営の対象にするようとの提案を頂きました。市と町村とのバランスや、議員の成り手確保の観点からも、理解できる案であり、調査会としても実現に取り組むこととして逢沢一郎会長に対応を一任頂きました。同日、参議院で補正予算が可決・成立し、利賀ダムや富山新港の岸壁整備など、予算の手当てが発表されました。この間、県内各市から年度末に配分される特別地方交付税についての要望を受けていますが、今年度は重大災害に配当した額を補正予算で950億円追加加算しているので、除雪経費が少ないことは別として、応分の配分があるものと想定しています。

 週末は、2日(日)の淡交会高岡青年部総会に出席するなど、地元の会合、打ち合わせで過ごし、3日(月)に上京して衆院予算委員会の審議を注視しつつ党務をこなしています。中国に端を発した新型肺炎の感染拡大への対応は喫緊の課題となっており、政府も帰国希望者のためのチャーター機の運航や、国内での検査体制の強化など逐次対策をとっています。国民の安全・安心の確保はもとより、今後は訪日観光客の減少や、中国の生産活動の停滞など、経済面への影響にも注意していく必要があります。

 4日(火)には久しぶりに党財政再建推進本部会合が開催され、私は事務局長代理に復帰しました。引き続き、2025年度のプライマリー・バランス(PB)黒字化の目標を党の立場で応援していきます。今回の会議では、「改革工程表2019」と1月に出た「中長期の経済財政に関する試算」が議題となりました。個々の取り組みには着実な前進が見られますが、補正予算編成や、新年度予算の「臨時・特別の措置」により、国・地方のPB対GDP比は、18年度の-1.9%から、19・20年度の-2.7%へと悪化する見込みとなっています。それでも、決算で確定した18年度の数値は過去最良の水準であり、19年度以降も、決算時での改善を期待しています。併せて、「臨時・特別の措置」を外した数値での評価も必要です。この分野でも息長く頑張っていきます。

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