2020年8月

国政報告(第540号)

 残暑が続いていますが、梅雨明けが遅かっただけに、稔りの秋には必要なことでは、と思いながら過ごしています。それでも、富山では朝晩の暑さが和らいできたように思います。コロナウイルスの動向は引き続き全国的な問題で、各地で緊張感ある対応が続けられていますが、全体の「現在感染者数」のグラフを見ると、1万2千人台とピークを越えたようにも見えます。しかし、ウイルスと共存し、感染予防と社会経済活動の両立を図っていかざるを得ない「ウイズ・コロナ」状態が当分続くものと覚悟すべき現状です。国内の感染者数の累計は6万3千人を超え、23日(日)時点で海外の感染者数は2326万人、亡くなられた方は80万人に達しています。

 今夏は新年度予算の概算要求締め切りが9月末と1か月遅れになったため、この8月下旬も党政務調査会の会議が例年より少ない毎日です。その中で、東日本大震災復興加速化本部では、発災11年目となる来年度から始まる5年間の「第2期復興・創生期間」に向けて、与党側の「第9次提言」をまとめる作業を続けています。先週は20日(木)に総会があり、これまでの復興の進捗を踏まえ、提言に盛り込むべき事項について意見交換しました。岩手県・宮城県など地震・津波被災地域では、インフラの復旧がおおむね来春で完了し、今後は被災者の心のケアと水産業など生業の振興を続けていきます。一方、福島県浜通りを中心とする原子力災害被災地域では、本格的復興の時期を迎え、廃炉作業の着実な進捗、定住・移住の促進、福島イノベーション・コースト構想の実現を通じた産業の再生、国内外の風評払拭など積極的に取り組むべき事項が多数あります。なかでも、農林水産業を含めた成長産業づくりと未来を担う人材育成を進める「国際教育研究拠点構想」を如何に進めるかが、知恵の絞り所となっています。このほか、19日(水)には、北陸地方開発促進協議会総会にも出席しました。

 週末の23日朝、富山市にて10月25日(日)投票日の県知事選に向け、石井隆一知事の選挙事務所の開所式に出席しました。厳しい選挙戦が予想される構図の下、石井知事からは、4期16年の実績を土台に、富山県の発展と県民お一人お一人の幸せのために、全身全霊で打ち込みたいとの決意表明がありました。この想いを有権者の皆様にしっかりとお伝えし、支援頂けるよう、約2か月間、取り組んでいくことを共有しました。

 24日(月)朝の新幹線で上京し、午後から党本部で経済成長戦略本部・新型コロナウイルス関連肺炎対策本部の合同会合に出席しました。現下の経済の状況と関係予算の執行状況について、政府から説明を受け、出席者から地元の様々な要望等を踏まえた意見が出されました。パニック期から慢性期へ、ご苦労が続く業態・生活を的確に支援していけるよう、皆で努力を続けます。

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国政報告(第539号)

 お盆休みを終えて、10日ぶりに会館の自室で本号を綴っています。梅雨明けの後は、富山も東京も猛暑の中、コロナウイルスの感染者も全国的に発生が続きました。私事ですが、自宅隣で火事が発生しましたが、素早い消火活動のおかげで、全く被害無しで済みました。偶々、初動から現場に居合わせ、消防署と消防団の職団員の方々の献身的な活躍を目の当たりにして改めて消防組織の重要性が身に染みました。鎮火、鎮圧後も一晩、現場を見張って下さり、それが基本的な決め事だと、恥ずかしながら初めて知りました。警備頂いた警察の皆様始め、多くの方々に感謝しております。

 さて、この間の活動ですが、夏祭りなど地域の行事が軒並み中止となり、例年よりは限定的になりました。7日(金)に砺波市で利賀ダム建設促進期成同盟会の総会に出席、併せて、待望久しかった工事用トンネルの着工式もありました。一時は、事業効果の検証のため、足踏み状態となった事業も、検証をパスしてからは順調に進捗し、今年度予算は33.8億円に達しています。トンネルは利賀地域と南砺市他地域等を連絡する国道471号線のバイパスを兼ねるもので、早期竣工が期待されます。併せて1日も早い本体工事着手に向け、綿貫会長を中心に、一層の努力を誓い合いました。

 10日(月)は射水市にて、帆船海王丸の一般公開30周年の記念式典に出席しました。富山新港への誘致に努力された当時の中沖知事、渡辺新湊市長、四方県議はじめ先人の皆様、長年、総帆展帆に携わってこられたボランティアの方々にも感謝し、今や県内有数の見どころとなった海王丸パークが一層賑わうよう祈念しました。15日(土)の県主催戦没者追悼式も、今年はウイルス対策で出席者を絞り込んでの開催でした。戦後75年、今日の私たちの生活があるのも、多くの御霊の尊い犠牲の上の事であり、悲惨な戦争を2度と起こさないとの思いで、献花させて頂きました。

 17日(月)、金沢市で金沢福光連絡道路整備促進期成同盟会総会に、会長として出席しました。会長代行を務めて頂いている馳浩代議士、石川県選出の山田修路先生、山野金沢市長、田中南砺市長ほか関係者が集い、県境部が冬期間も通行可能となるよう、整備に向けての石川・富山両県の取り組みを強力に後押ししていく決意を新たにしました。

 今日(18日(火))から再び永田町で国政の現場に立ってみると、改めて緊急課題はコロナウイルス対策です。国内の感染者数の累計は5万6千人を超え、現在感染者数も1万4千人程度と高止まりしています。昨夜時点で海外の感染者数は2172万人、亡くなられた方は77万人に達しています。昨日発表の我が国の4-6月期GDPが年率27.8%と大きく落ち込むなど、感染抑止と社会経済活動を両立させる施策の実現が引き続き焦点です。

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国政報告(第538号)

 8月に入って、1日(土)に東京、2日(日)には富山も「梅雨明け」となり、何とか「夏」が到来してくれました。国内外でコロナウイルスに苦しめられているだけに、自然災害や冷害の影響は極力避けたいところです。先週のコロナウイルスの感染者数は、東京で一日に472人を記録するなど全国的に増加し、累計で4万人、9日間で1万人増の勢いになりました。政府の有識者会合では、まだ「漸増」の段階に留まっているとのことですが、今週の動向が気になります。3日(月)夕刻、党の対策本部の会合に出席しましたが、感染症対策と社会経済活動の維持・継続との適切な両立を求める意見が大勢でした。国民の皆様に現状と対策を分かりやすく伝える努力が政府・与党に必要との声も多く聴かれ、「政治の責任」を問われる局面だと思います。国会としての取り組みも強く求められており、先月の閉会中審査のような行動が必要と考えます。海外では3日夜時点で感染者数が1820万人、亡くなられた方は69万人に達し、南北アメリカなど深刻な状況です。

 先週末の富山での動きですが、1日に射水市の旧新湊市庁舎跡を再開発した「クロスベイ新湊」のオープニングに出席しました。射水商工会議所、(株)射水ケーブルネットワークも入居され、生活と交流の拠点として、まちづくりに寄与するものと期待されます。その後、高岡で「慶友会」総会が開催され、会長が平成18年からお世話になってきた川村人志様から稲垣晴彦様に交代となりました。会員の中には、高岡市長在職時から既に15年以上、政治活動を支えて頂いている方も多く、感謝の気持ちをこめて、現下の国政の情勢を報告しました。前回の総選挙からやがて3年間が経過するものの、コロナウイルスの流行が拡大する現状での解散は考えにくく、来秋の任期満了まで、与えられた職責を果たして行く決意を話しました。

 2日の朝は、淡交会高岡青年部の臨時総会に、親支部の名誉支部長の立場で出席しました。茶道も、ウイルスの影響下で茶会が催せず、予定した行事が次々と中止、延期になっています。何気なくお茶とともに暮らす日常の有難味に改めて想いを致しながら、筏井部長を中心に、未来への飛躍のエネルギーを貯めていこうと誓い合う場となりました。この夏、地域の行事や会合が軒並み無くなっていく中で、地域の方々に会える機会は大変貴重に思えます。

 3日昼にいつものように上京し、東日本大震災からの復興に係る与党の政府に対する第九次提言の準備の打ち合わせや、文部科学委員長としての文科省のコロナ対策のレクなどこなしながら、感染の推移を注視しています。来週はお盆休みで、次号は17日(月)の週に綴りますが、この事態が深刻化しないように念じつつ、9月末の概算要求締め切りに向け、財政の規律の在り方も考えながら、過ごします。皆様にも、猛暑の折、ご自愛下さいませ。

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