2021年1月

国政報告(第561号)

 豪雪による被害発生から2週間経ち、先週は20-30cmの降雪があったものの、ようやく落ち着きを見せてきました。22日(金)には新田知事が武田総務大臣にリモートで財政支援を要請し、また、同日、3月に予定されている特別地方交付税の繰り上げ交付が25日(月)に決まりました。国土交通省が自治体の除雪費の増嵩状況の聞き取りを進めており、野上大臣率いる農林水産省も、ビニールハウスの損壊など被害把握に努めるなど、政府一体となった対策が進んでいます。

 ところが、22日夜、小矢部市の養鶏場にて鳥インフルエンザ発生の疑いありとの情報が入ってきました。今年は渡り鳥が持ち込むウイルスによる感染が西日本を中心に各地で相次いでいたところ、富山県にも被害が及びました。同日夜に、富山県、小矢部市でそれぞれ対策本部会合がもたれ、必要な防疫措置が取られる事になりました。農林水産省からは、担当の宮内副大臣から状況の説明とともに、地元の対応を全面的にバックアップするとの力強い電話を頂きました。翌23日(土)、遺伝子検査での陽性確認を受け、県市職員の皆さんにより、陸上自衛隊金沢駐屯地からの災害派遣隊員の支援も受けて約14万羽の殺処分が開始され、25日(月)朝に完了しました。今後は、移動・搬出制限や消毒など必要な防疫措置を継続し、知事の清浄化宣言が出せるよう取り組まれる事になります。なお、発生農家、制限を受ける農家等への支援措置として、殺処分や売上減少等の損失の全額を国・県が手当てし、経営再開の支援も行う事とされています。関係の方々にお見舞い申し上げるとともに、野上大臣始め国の対応を要請していきます。

 一方、新型コロナウイルスの動向は、先週後半から月初に取られた緊急事態宣言等による改善効果が見え始めました。24日(日)の東京都の新規感染者数は12日ぶりに千人を割り込みました。私が注視している現在感染者数のグラフも、大方の都道府県で天井を打って少しずつ減少し始めています。もちろん、まだまだ気を抜ける状況ではなく、この動きを加速させ、東京都で「新規感染者数を500人以下」という、宣言解除条件を早期に満たすよう努力する必要があります。改めて、「人と人の接触機会を減らす」、「三密を避ける」といった基本的なルールを皆が遵守することの重要性を痛感し、「第三波」の終息に努めたいと思います。

 国会では、政府四演説に対する各党代表質問が終わり、25日から衆・予算委員会にて第三次補正予算案の審議が始まりました。総務委員会も、関連する地方交付税法改正案を案件に開催されます。党政調総務部会では、本予算関連の法案やNHKの新年度予算案の審議が終わりました。NHKでは令和5年度に向けて衛星放送波の縮減と併せ、受信料引き下げを検討する由、国民の皆様への還元を進めます。今週も、党本部・国会と仕事をこなしていきます。

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国政報告(第560号)

 18日(月)、第204国会(常会)が召集されました。会期は6月16日(水)までの150日間、新型コロナウイルス対策、補正予算、当初予算、デジタル庁設置法など重要課題への対応が焦点となります。天皇陛下をお迎えしての開会式はいつもの如く晴天の下でしたが、コロナ対策のため出席者は限定され、本会議の出席もわが党は半数に制限されました。このため、菅総理始め閣僚による恒例の政府4演説も会館の自分の部屋で聴きました。

 総理の施政方針演説は、第一にコロナウイルスの終息に全力を尽くす旨、決意を表明した上で、行政のデジタル化と地球環境に資するグリーン化(温室効果ガスの排出量の実質ゼロ化[カーボンニュートラル])を成長の原動力として基本に掲げました。東日本大震災からの復興、全世代型社会保障、女性活躍、子育て、日米同盟を基軸とした外交の基本的姿勢についても言及があり、憲法改正については国会での議論の進展に期待するとされました。与党として、この方針を受け止め、課題解決への政府の取組を支えていきます。

 先週は、地元の豪雪被害への対応で、12日(火)夕刻に北陸4県の党議員の皆さんと一緒に小此木防災担当大臣に面会、国の支援を要請しました。早速、大臣は14日(木)に上越市と地元の氷見、高岡市に出向かれ、一時孤立した集落の現場を視察した後、知事・市長ほか関係者からの要望を受けて頂きました。幸い、雪はその後の雨と昇温により融けて積雪深も半分以下に減りました。道路の除雪も着実に進み、週末の大学入学共通テストも無事終わったようです。ただ、ビニールハウスの損壊など農業被害はこれから明らかになるので、その対策を含め、自治体への財政支援に努力します。

 総務部会では、13日(水)に補正予算関連の地方交付税法改正案と国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)法改正案について、総務省の説明を受け、了承しました。交付税は、原資となる国税の収納状況が悪化し、当初予算から2兆6千億円余の減額となるところ、一般会計からの全額補填で総額を維持します。また、コロナ関連で自治体の税収が落ち込んでいることから、令和2年度に限り、地方消費税や不動産取得税などの税目についても減収補填債を発行できることとします。NICT法は、現在整備が進められている5G(第5世代)通信網の次世代(Beyond[ビヨンド]5G)の技術開発を促進する資金として、NICTに基金を造成するものです。両法案は、14日に政策審議会、15日(金)に総務会でも了承され、党内手続きを終えました。今週は、当初予算に伴う地方交付税法、地方税法の改正案を部会で審査し、NHKの予算案の議論も始まる予定です。また、デジタル庁設置に係る関連法案のうち、自治体に関わる部分もデジタル社会推進本部と総務部会が合同で審査することになり、気忙しい毎日を丁寧にこなしていきます。

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国政報告(第559号)

 7日(木)に新型コロナウイルス感染症対策のため、東京、千葉、埼玉、神奈川の1都3県に緊急事態宣言が出され、8日(金)から10日(日)朝にかけては富山県始め北陸地域で激しく雪が降り、3年ぶりの豪雪となりました。3連休の地元は、外出自粛に加え、除雪に追われる毎日でした。雪下ろし等で事故に遭われた方、道路の渋滞や高速道路の立ち往生に巻き込まれた方、孤立集落の方など、ご苦労されている方々にお見舞い申し上げます。県・市町村は懸命に努力頂いており、国の災害支援も同僚議員と共に求めて参ります。

 まず、記録的な豪雪ですが、里雪型で、積雪量としては35年ぶりの由。私の世代だと子供心に覚えている昭和38年、学生時代の昭和56年を思い出しますが、氷点下の気温で集中的に降った事は強烈でした。高岡市の仕事をしていた折にも積雪1mに達したことはありましたが、少量づつ何日間も降り続いたもので、交通遮断のような事態には至りませんでした。今回は、幹線道路も降雪の強さに車の動きが負け、除雪の前に道路が圧雪状態となり、随所に「わだち」ができて車輪がはまって動けなくなったようです。高速道路上の立ち往生は、3年前にも福井県で発生しましたが、残念ながら今回も同じ現象が起こり、東海北陸道、能越道でも生じました。このため、県庁では自衛隊の出動要請や国の災害救助法の適用申請(小矢部市・砺波市・南砺市が対象)に至りました。関係者の尽力により、全て解消しましたが、再発防止策を今一度考えるべきです。一方、山間部では集落間の道路が倒木等で交通不能となり、氷見市、小矢部市で孤立集落が発生しました。氷見市の一部は復旧に時間がかかったこともあり、災害救助法の適用に至りました。

 降雪が峠を越した10日(日)朝、我が家の周囲でも一斉に住民の方々が出て、各自の家の前の除雪作業が進みました。難儀な事ですが、一面何となくご近所の連帯感も高まった雰囲気でした。道路の消雪装置にも助けられ、路面が露出し、車のすり替えも可能になりました。しかし、消雪の無い道は12日(火)になっても圧雪状態であり、学校が13日(水)まで休校とされたのもやむを得ないと思います。コロナ下でも注意して開催予定だった成人式も残念ながら中止・延期となりました。雪国故の厳しさと、それに立ち向かう人々の強さを改めて感じました。国からの除雪経費の補助や、地方財政面での手当てについては、関係方面に働きかけていきます。

 コロナウイルスは、毎日、感染者数が多数発表されています。大阪府、兵庫県に対しても緊急事態宣言発出の検討が始まり、富山県も「ステージ2」となるなど、感染予防に一段の注意が必要です。一方、今週は年末年始で人々の接触機会が減った事を反映するデータの動きに期待したい所です。今日(12日)からは再び在京、早速、小此木防災担当大臣への要望に参加するなど活動を続けます。

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国政報告(第558号)

 年末年始の休暇期間の間もコロナウイルスの国内感染者数は都市圏を中心に増勢が続き、累計で25万人を超えました。2日(土)の東京・千葉・埼玉・神奈川の1都3県知事の西村大臣への要請を受け、4日(月)の年頭会見で、菅総理は緊急事態宣言の発出を検討する旨表明しました。明7日(木)にも手続きを経て、宣言発令の予定であり、飲食店の営業時間を夜8時までに短縮するよう要請することになります。今日(6日(水))の東京都の新規感染者数は過去最多の1591人に達し、全国でも午後6時現在5738人との事、一段の対策強化は避けられない状態です。

 富山県でも今日の新規感染者数は32人に増え、家庭内や会食を通じて感染が広がっているようです。「三密」回避、マスク着用、手指の消毒など基本的な行動を守り、「人と人の接触を減らす」ことを根気強く続けなければなりません。とはいえ、社会経済活動との両立にも配慮する必要があります。萩生田文部科学大臣は、16日(土)から始まる大学入試共通テストを予定通り実施し、小中高校の一斉休業も求めない方針を示しました。私も、十分な対策を取ってできる行事は、可能な限り実施していく事が望ましいと考えます。今週末に大多数の地域で成人式が予定されており、主催する各自治体では判断に苦慮されていると思いますが、感染対策、時間短縮、飲食無しなど工夫を凝らし、一生に一度の「ハレの日」を実現できれば、ありがたいことです。また、営業自粛等で再度大きな影響を被る特定業種の皆さんへの協力金支払いなどの対策も重要です。飲食、宴会型ホテル、貸し切りバス、鉄道、飛行機、観光関連などサービス型産業に従事されている方々は、昨春以来厳しい状況が続いており、一段の支援策を講じていかなければなりません。

 党政務調査会でも7日には感染症対策本部が開催され、予算の活用、特措法の改正など、現状に適した対応について議論される見込みです。効果が期待されるワクチンの国内での接種開始は2月下旬にも始まるとのこと、様々な手立てを講じて、今年こそは「コロナ克服の年」としたいものです。

 この間、12月27日(日)には砺波市井栗谷地内で発生した地すべり現場の新田知事視察に同行、対策工事の促進に心掛けます。その後、南砺市吉江地区での武田県議・片岸市議ほか合同後援会に出席しました。明けて1月1日(金)は高岡市伏木地区恒例の賀詞交歓会、5日(火)は、高岡市の銅器組合、漆器組合の新年会に出席しました。いずれも、例年の飲食は取りやめ、感染症に留意しての開催であり、関係の皆様の努力に頭の下がる思いです。4日は、県連の初顔合わせ(これも飲食無し)に出席し、農林水産大臣として在京中の野上会長に代わり、会長代行として今年の各級選挙に必勝を期す旨、挨拶しました。丑年の今年は年男、頑張ります。

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