2024年1月

国政報告(第710号)

 大寒の間に寒波が到来し、富山も雪景色になりました。地震の後、大雪にはならなかったのは幸いでした。県内はライフラインも復旧し、次の段階へ進む折、厳しい状況にある能登地域に心を寄せつつ前進していく時期と思います。できる事を頑張ります。

 26日(金)、通常国会(第213回国会)が召集され、6月23日(日)までの150日間の審議が始まりました。初日は特別委員会の設置など院の構成を決め、天皇陛下のご臨席を頂いて開会式がありました。29日(月)には政治資金問題をテーマに衆参の予算委員会の集中審議があり、30日(火)の岸田総理ほか4大臣の演説を受け、31日(水)から2月2日(金)まで衆参本会議での各党代表質問の後、新年度予算案の審議へと進む予定です。

 先週は、南砺、射水、小矢部、高岡の各市議会の会派の皆さんが順次上京され、各省庁担当者に講師をお願いして研修会を開かれました。氷見市議会は2班に分かれ、復旧・復興施策の要望のみの活動でした。それぞれ、地震の被害や、復興や今後の防災対策に向けた課題を聴かせて頂き、液状化対策の充実、津波に対する備えと避難の在り方の検討など考えを深める事ができました。

 26日に党の対策本部会合があり、同日、政府が「被災者の生活と生業(なりわい)支援のためのパッケージ」に基づき、1553億円の予備費支出を閣議決定しました。被災者の健康、住まいを確保する支援はもとより、甚大な被害を被った能登地域の道路、港湾などインフラの復旧を国が直轄で実施すること、春の稲作を始め農業、漁業の再開、産業の再建を支援することなど総合的に対策を進める方針です。観光についても、3月16日(土)の北陸新幹線敦賀延伸開業に向けて北陸4県を対象とした「北陸応援割」を設定し、甚大な被害を被った和倉温泉など能登地域については、復興状況を見ながらより手厚い旅行需要喚起策を実施することになります。

 さらに、29日の党税制調査会で地震による損害を令和5年の所得税等の申告に雑損控除として計上できる特例を設けることに決まりました。阪神淡路大震災などの前例がありますが、税額が減り、少しでも生活・生業の再建に資金を回して頂ければ、と思います。関連法案が今国会に追加提出される予定です。

 政治資金問題については、25日(木)に党政治刷新本部の中間とりまとめが決定され、派閥から「お金と人事」を切り離し、政策集団に変えていく事になりました。また、政治資金規正法の改正も検討していく方針となり、「政治は国民のもの」という立党の精神に立ち返り、信頼回復に努めていく決意が示されました。

 週末の地元では、27日(土)に高岡市の中川生産組合新年会小矢部青年会議所の懇談会、28日(日)に射水市の金市議後援会総会に出席しました。復旧から復興へ、一歩一歩です。

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国政報告(第709号)

 19日(金)に昨年末から続いてきた党の派閥のパーティに係る政治資金の不記載についての検察の捜査が終結しました。現職国会議員3人が立件され、3つの派閥の会計責任者が在宅起訴されました。党の一員として、政治資金規正法のルールに違反し、有権者の皆様に不信感をもたれる行為がなされていたことを深くお詫びし、当然のことながら、反省と二度と過ちを繰り返さぬ防止策を示すよう、努めて参ります。

 この件で、16日(火)に岸田総裁出席の下、全議員を対象とした党刷新本部が開かれ、3時間余りにわたって出席議員が年末年始に選挙区で聴いた声も踏まえて党改革に向けた意見を述べました。私も都合で途中退席するまで、耳を傾けましたが、主要な改善策として、派閥のパーティ禁止など、派閥とカネを切り離すこと、人事の際の派閥推薦をやめること、政治資金規正法の厳格化(公開基準の引き下げや会計責任者と議員との連座制など)が挙がりました。その上で、派閥そのものを解散すべきとする意見、純粋な政策集団として残しても良いとする意見が交錯しました。その後18日(木)夕刻には、総理自ら宏池会(岸田派)を解散する意向を表明され、翌日には清和会(安倍派)、志帥会(二階派)も続きました。

 週末にかけて関係者の記者会見が続き、22日(月)の夕刻から再び刷新本部が開かれ、中間とりまとめ骨子が示され、さらに議論が続いており、今日(23日(火))の夕刻も開催予定となっています。一方、国会は、26日(金)の召集を前に、24日(水)に「能登半島地震等」をテーマとして衆参の予算委員会が半日ずつ開催されます。政治資金問題にも質疑が及ぶと思われ、党としての姿勢を決めておく必要があると思います。

 一方、能登半島地震発災から3週間となり、県内では氷見市の断水が解消し、一部道路の通行止めを除いてライフラインが落ち着きました。20日(土)は松村防災担当大臣、堂故国交副大臣が県内を視察され、新田知事、山本県議会議長、角田高岡市長、林氷見市長から要望を聴取されました。地震により液状化した住宅地等の復元が主要課題となってきており、熊本県選出の松村大臣から、自らの経験も踏まえ、政府で良く検討するとの応答があったようです。

 さらに厳しい状況が続く能登地方では、自衛隊を始め、関係者の努力でようやく孤立地区が解消されたものの、ライフラインの復旧作業が続いています。高齢者や中学生の二次避難も始まっており、一段と手厚い対策が必要と思われます。20日には高岡市の青壮年の方々とのミニ対話集会(第26回)を持ちましたが、皆さんから復旧・復興への要望や、広域観光、輪島塗への支援など能登地方も含めたご意見を頂きました。党でも政府に逐次提言していくことになっており、復興施策に反映させるよう努めて参ります。

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国政報告(第708号)

 暦の上では一番寒さの厳しい時期に入り、地元では雪が積もる日もあるものの、平年から見れば積雪の少ない状況が続いています。この時期、東京は冬晴れが続き、イチョウがすっかり落葉した環境で、26日(金)に決定した通常国会召集を前に、政府提出予定案件(法案58、条約案11)の概要説明を順次受けています。

 一方、能登半島地震の発災から2週間が過ぎ、県内では復旧から復興への歩みが見えてきています。12日(金)の県補正予算の発表で、住宅が損壊した方々に幅広く支援金を支給される事となりました。国の被災者生活再建支援法は氷見市のみの適用ですが、他の14市町村の方々にも同等の支援が行われます。氷見市の断水戸数は千戸以下となり、うち半数超の世帯には生活用水が通水できるようになりました。住宅の損壊等で避難を余儀なくされている方も14日(日)13時現在で64人となり、自治体による住まいの斡旋も始まるようです。この間の被災された方々のご苦労に改めてお見舞い申し上げます。今後は、農業、漁業等の基盤の復旧や、打撃を受けた観光業始め産業対策など、中期的な復興策について、国・県・市町村連携の枠組みの中で努力して行きます。

 一方、石川県能登地方は、輪島市、珠洲市など奥能登地域で依然安否不明者がおられ、集落の孤立、電気・水道の途絶など厳しい状況が続いています。お亡くなりになった方も221名に達し、災害関連死など2次被害も心配される状況です。自衛隊始め、全国から寄せられる支援の力で道路の啓開から孤立解消へと進みつつあるものの、現地の皆様のご苦労は大変なものがあると察します。政府も逐次対策本部を開催し、14日には岸田総理が現地入りしました。党も18日(木)に本部会合が予定されており、復旧・復興の進捗を念じ、また持ち場で活動して行きます。

 このような状況で、地元での会合等は中止・延期となっており、東京では冒頭の通り、16日(火)の衆院議院運営委員会理事会、党国会対策委員会を前に、各省庁の説明を聴いています。他方、我が党では一部派閥(政策集団)の政治資金パーティの金銭処理に政治資金規正法違反の疑いがあり、昨年末から検察当局の捜査が続いており、6日(土)には現職議員の逮捕者が出る事態となっています。事態を受け止め、岸田総裁を本部長とする政治刷新本部が立ち上がり、16日に会議が開かれる予定です。この件に関し私は、以前にも綴った通り、「法のルールを守ること」が第一であり、その上で不都合があれば改めるべきは改める、と考えています。

 このような政治の流れの中で、親交のある赤澤亮正議員や、無派閥の坂井学、田中良正議員とともに、中堅・若手の無派閥議員が情報交換できる場を持とうという思いを12日に発表しました。グループ化ではありませんが、今後の展開はまた報告します。

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国政報告(第707号)

 新年早々、元旦(月)の能登地方を震源とする大地震が発生し、対応に追われる予想外のスタートとなりました。お亡くなりになられた方々に謹んでご冥福をお祈りし、被災された皆様にお見舞いを申し上げます。一日も早い復旧に持ち場で努力致します。

 当日は、朝、恒例の高岡市伏木地区賀詞交歓会に出席し、穏やかな空模様の下、新幹線で上京していた所、高崎駅を過ぎたところで列車が急停止しました。地震発生を知らせる携帯電話のアラームが車内で鳴り響き、能登地方を震源とする強い地震が発生したことがわかりました。1時間後に列車は熊谷駅まで進み、そこでアドバイスに従って在来線に乗り換えて東京に入りました。3日(水)朝、予定を早めて高岡に戻り、4日(木)、5日(金)と選挙区内の役場や団体など、お見舞いを兼ねて訪問しました。

 富山県内では津波の遡上による被害は少なくて済みましたが、能登では輪島市・珠洲市など陸地で被災した箇所もあるようです。火災については、輪島市中心部が甚大な被害となりました。強い揺れによる家屋の倒壊、損壊については県内で千軒程度に上っています。発災直後は、電気・水などライフラインの確保が課題となりましたが、停電は早期に復旧し、水道は高岡市伏木地区が5日朝に復旧し、氷見市で4250戸、小矢部市で28戸(9日(火)朝)残っている現状です。避難者は80人程度にまで落ち着きました。この間、国が発災直後から岸田総理が陣頭指揮を執り、県・市町村も首長を中心に頑張って頂き、県内は片付けから修理・復旧へと状況が進んでいる印象です。9日には被災者生活再建支援法も氷見市に適用され、家屋の復旧により手厚い支援がなされることとなりました。

 一方、能登地方は道路が寸断され、多数の孤立地区が生じたことから、被災情報そのものの把握が難しい状況が続いています。残念ながらお亡くなりになった方が今朝(10日(水))203人に達し、なお安否不明者が68人おられるなど、発災10日目にして深刻な現状です。まずは道路を通れるようにして孤立箇所を減らしていかなければなりませんが、半島の先端という地理的特性、背骨である能越自動車道の被災など悪条件が重なっています。

 政府は、災害救助法の適用、6千人超の自衛隊員派遣、支援物資のプッシュ型送付、被災者生活再建支援法の適用、激甚災害の指定、特別交付税の繰り上げ交付、税務手続きの繰り延べなど、積極的に物的、財政的、制度的支援を総合的に進めています。党も2日(火)に茂木幹事長を本部長とする対策本部を設置し、政府への働きかけを強めています。私も、第三選挙区を中心に、富山県内からの要望事を国に届けるとともに、能登地方の復旧加速化に持ち場で務めていきます。年末から続く政治資金問題、また、通常国会の召集見通し等、具体的な動きは次号で報告します。

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