2024年5月

国政報告(第727号)

 26日(日)党富山県連の定期大会が開催されました。2月に会長に就任させて頂いて初めての大会で、冒頭のあいさつは緊張しました。目下、国民の皆様の間に政治不信を招いている現状をお詫びし、党においても事情の把握、党則の改正、関係者の処分と対応を進め、政治資金規正法改正案を衆院に提出し、審議下にある旨、説明しました。失われた信頼を回復するには、国、地域の課題に向き合い、一つ一つ丁寧に解決していく努力の積み重ねしかなく、その姿を党員・党友の皆さんにも見てもらい、引き続きのお力添えをお願いしました。併せて、来夏の参院選党富山地方区には現職の堂故茂議員の公認を党本部に申請し、この秋の県知事選には新田八朗知事を推薦する事を述べ、大会の中でお二人に決意表明頂きました。永年党活動を支えて頂いた個人・団体の表彰、特に、昨年夏の線状降水帯発生時において避難を呼びかけている最中に土砂崩れにて亡くなられた故赤池伸彦南砺市議への特別感謝状の贈呈も行いました。大会終了後、森山𥙿党総務会長から時局講演を頂きました。大会に前後して、党県連青年局砺波支部小矢部支部の総会があり、それぞれ出席して祝辞を述べました。

 前日の25日(土)、5年ぶりに北海道札幌市に日帰り出張し、党北海道地方議員連絡協議会にて「2024年問題への対応策について」と題し、4月からの働き方改革に伴う時間外労働時間規制の実施に対し、物流・建設分野で講じられている対策を中心に講演しました。3月には第9期北海道総合開発計画が閣議決定されたこともあり、自分自身の思い出話も含め、北海道の発展可能性について食料安保、観光、再生エネルギーを挙げて強調しました。2024年問題については、荷主や施主の協力を促す施策が議員立法と政府提出法案が相まって強化されており、国土交通省の要請に従わない場合には、勧告の上、企業名を公表する制度も導入され、実効性を挙げている事にも触れました。広大で積雪寒冷な北海道の地理的特性を踏まえ、公共事業では「ゼロ国債」の活用による年度初めの早期工事発注が望まれ、物流では海運・鉄道の果たす役割の大きさや、道内の高規格道路のミッシング・リンク解消が急務であることを訴えました。僅か4時間の滞在でしたが、嬉しいひと時でした。

 東京では、20日(月)に町村議会議長会、21日(火)に県市議会議長会の皆さんとの懇談会に出席し、自治体毎の課題を伺いました。また、23日(木)には富山県が事務局を務める、日本海沿岸地帯振興促進議員連盟の世話人会があり、逝去された細田博之前会長の後任に、石破茂議員が就任することになりました。24日(金)には党整備新幹線等鉄道調査会があり、稲田会長から事務局長に指名頂きました。一方、政治資金規正法改正案の衆議院審議は順調であり、今週は与野党協議が山場を迎えそうです。また報告します。

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国政報告(第726号)

 後半国会の焦点である政治資金規正法改正に関し、17日(金)に我が党の法案が党総務会で了承され、国会に提出されました。他党も案をまとめており、週明けの22日(水)から衆院政治改革特別委員会で審議に入る見込みです。その前の20日(月)午後には衆院予算委員会の集中審議があります。また、同日までに先週衆院政治倫理審査会で審査申し立てが議決された44名の議員の弁明の意思の有無がとりまとめられます。我が党の一部派閥のパーティ券収入に係る資金の流れを政治資金収支報告書に記載しなかったことが問題であり、再発防止と政治不信払拭の観点から何をなすべきかが解決すべき課題だと思います。各党の案には隔たりがある現状ですが、議員本人が自らの政治資金収支への責任を自覚する事、政治資金の透明性を高める事の二点で、連座制的な制度の導入とパーティ券購入者明示の限度額を20万円から引き下げることを中心に、合意に至ることが望ましいと思います。

 先週を振り返ると、14日(火)には衆院地域活性化・こども政策・デジタル社会形成(地こデジ)特別委員会で児童性暴力防止法案の参考人質疑及び委員質疑、15日(水)には衆院農林水産委員会で食料安保・農地・スマート農業の三法案を一括しての質疑がありました。16日(木)朝、党政調審議会に永岡文化立国調査会長と一緒に出席し、10日に調査会でまとめた提言を説明、了承頂きました。この間、毎朝9時10分の国会対策正副委員長会議や本会議前の議員運営委員会理事会・委員会などにも出席していて、今国会は時間刻みの日程が続いています。あと5週間、頑張ります。

 週末の18日(土)、高岡市の伏木曳山祭の出発式に出席しました。元旦の能登半島地震で地域が液状化など大きな被害に見舞われ、開催について様々な意見があった中、針山実行委員長、脇田総々代を中心に議論を尽くし、規模を縮小しながらも、地域復興への願いを込めて催行を決断されました。前夜祭の模様は一部テレビ局で全国中継されるなど、関係者の想いは広く受け止められたようです。19日(日)には高岡市で「高岡わざの美茶会」、「八丁道おもしろ市」と楽しい行事に出席したほか、南砺市にて党福野支部上平支部の総会で挨拶しました。

 月一回のミニ対話集会は、19日朝に小矢部市埴生地区で、筱岡県議、嶋田・竹松両市議にも同席頂いて30回目を開催できました。倶利伽羅古戦場、旧北国街道、埴生八幡宮など地域の歴史文化資源の保全、活用を目指す集まりも組織されており、行政の支援を求める意見が出ました。地域の創意を大切にしながら、市・県の文化財担当部局を通じて国に要望されれば、文化庁の支援策の活用も可能だと答えました。また、県西部の広域連携の一分野として各市の文化資源をお互いに活用しあうことも有効ではないかと思います。

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国政報告(第725号)

 連休が明けて、6月23日(日)までが会期の通常国会も佳境を迎えています。本会議で趣旨説明・質疑を行う議案も、7日(火)の地方自治法改正法、9日(木)の児童性暴力防止法にて終了し、各委員会での審議が精力的に進められています。この間、8日(水)には、高岡市内の4中学校の皆さんが修学旅行の一環で国会を訪問・見学してくれました。9日には砺波市建設業協会の皆さんと「2024年問題」や能登半島地震からの復旧・復興の状況について意見交換の機会を持ちました。

 一方、政治資金問題は、4月の衆院補欠選挙で野党の議席が3増えたことから、衆院政治倫理審査会での定数が3分の1に達する事となり、8日に不記載が認められた我が党議員44人に対する審査申し立てが提出されました。先行する参院の事例にならって、14日(火)に審査会を開催し、この申し立てを議決する予定です。その後、田中審査会長名の文書で、申し立て対象者に審査会に出席・弁明を行う意思の有無を照会し、20日(月)までに文書での回答を求める事となります。また、政治資金規正法の改正案についても、自公両党で協議が進み、9日に①政治家の責任の強化(監督内容の具体化、罰則の強化、不記載収入の国庫納付)、②外部監査の強化、③政治資金パーティの公開基準(20万円超)の引き下げ、などを内容とする取りまとめで合意し、翌10日(金)の党会合で了承されました。今後、法案の作成を急ぐとともに、野党とも協議を進め、政治改革特別委員会での審議を経て今国会中の成立を目指します。

 10日には党文化立国調査会で、新年度施策に向けての提言が議論され、まとまりました。昨年末以来、国立劇場建設、メディア芸術ナショナルセンター構想、クリエイター・アーティスト育成支援、アート市場活性化の4分野でそれぞれ施策が議論され、文化財の保存・活用も含め、例年になく充実した提言に結実しました。今後、党政調審議会での了承を得て、各省庁に申し入れていきます。

 週末の地元では、11日(土)に松村謙三先生の精神を学ぶ会と第三選挙区支部の共催で、衆院議院運営委員長をお務めの山口俊一先生をお招きして時局講演会を開きました。史上最年少の県議会議員初当選以来、県議4期、衆院議員11期と50年近い政治経験を背景に、今日の政治資金不記載問題に端を発した政治不信、我が党への厳しい批判にどう対処すべきか、貴重な示唆を頂きました。違法行為の再発防止はもとより、地域の声に耳を傾け、足元の政策課題に丁寧に向き合い、解決に汗をかく地道な活動の積み重ねが大切だと、改めて肝に銘じました。同日夜には射水市の党大門支部、12日(日)には、南砺市の党平支部利賀支部の総会にそれぞれ出席し、この趣旨を踏まえて挨拶や国政報告をしました。今週も、国会運営に、政策立案に、持ち場で努めていきます。

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国政報告(第724号)

 今年の連休は晴天が続き、昨年の今頃はまだコロナウイルスによる行動規制があったとは思えない程、人々の生活が元に戻った感があります。しかし、元旦の能登半島地震により避難を余儀なくされている方もあり、復旧・復興の促進が望まれます。

 この間、4月28日(日)に砺波市にて富山県山・鉾・屋台・行燈祭交流会議総会、29日(月)に高岡市にて伏木赤十字奉仕団総会、30日(火)に党南砺市連総会に出席しました。また、5月1日(水)に高岡御車山祭、5日(日)に城端曳山祭に出向き、絢爛豪華な山車を観覧し、城端では情緒溢れる庵唄を拝聴させて頂きました。4日(土)には地震で延期して開催された高岡市二十歳の集いに地元の高陵中学校校区の会場で出席、お祝いの挨拶を述べました。

 国政では、2日(木)は党東日本大震災復興加速化本部事務局長として、常磐線を使って福島県双葉町、大熊町を訪問しました。昨年から帰還困難区域とされていた区域に、特定復興再生拠点区域に加えて特定帰還居住区域が設定され、帰還を希望される住民の方には宅地や周囲の生活圏を除染、家屋解体など整備し、避難指示を解除していく事になりました。両町で先行して始まっている事業現場を見学し、併せて伊澤双葉町長、吉田大熊町長と面談し、現状を伺いました。両町ともいったんは全町避難する事態になり発災から十年以上を経て、ようやく徐々にですが、住民の帰還、そして町外からの移住の動きが出てきました。営農の再開、新たな産業の誘致、商業・医療・福祉など生活環境の整備が進み、昨年には大熊町で認定こども園と義務教育学校を一体化した「学び舎ゆめの森」が開設されました。校長に、県立ふたば未来学園の副校長を務めていた南郷さんが就任されたこともあり、今回訪問して施設を見学しました。0歳から15歳までを手厚く育む施設は町内外から注目され、移住の促進にも寄与しているそうです。双葉町でも個性的な学校の開設に向けて検討が進んでいるそうです。復興の新たな段階に入ったとも言える両町の現下の悩みは、住居の確保です。足元の建築単価の高騰で、住民の戸建て住宅、民間業者の集合住宅とも建設費が上昇し、二の足を踏む状況で、何らかの公的支援が必要となっています。それぞれ、町独自の補助制度を始めていますが、更なる支援を要望されました。定住・移住による地域再生のため、党本部でも必要な施策を検討、提言していきたいです。

 前号で触れた、私の党政調での活動ですが、上記の東日本大震災からの復興施策のほか、文化行政全般にわたる政策提言、城端線・氷見線はじめ地方鉄道の再構築の推進、地域の社会課題を解決する民間企業・団体の支援策、郵政3事業の持続可能な執行体制、当面の財政運営のあり方など、新年度予算に向けて政策を議論、まとめていきます。通常国会もあと1か月半、国対の任務遂行、頑張ります。

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