2024年8月

国政報告(第739号)

 20日(火)に党総裁選選挙管理委員会が開かれ、9月12日(木)告示、27日(金)投開票と日程が定まりました。報道では11人が出馬を検討しており、既に小林鷹之、石破茂、河野太郎の3人が出馬を発表しました。15日間の運動を通じて、今後の日本のビジョンと政策、党改革の方針について活発に議論した上で、新総裁が選出されるよう願っています。私がどなたを応援するかは思案中です。従前から支持してきた石破議員、前回の総裁選で支持した河野議員、また、当選同期の小泉、斎藤議員と、15年間の議員生活を振り返りながら、最善の選択をしたいと思います。

 お盆明けの19日(月)、京都で全国山・鉾・屋台保存連合会の常務理事懇談会に出席し、夕刻に東京に着きました。その後、永田町では引き続き政策分野の会議や打ち合わせの毎日です。21日(水)午後、選挙制度調査会が開かれ、7月の都知事選を踏まえ、役員会で議論してきた公職選挙法改正の考え方を諮りました。選挙ポスターにも政見放送や選挙公報と同様の訓示的な品位保持規定を導入し、営利目的に利用した場合の罰則も付すことで一致しました。選挙ポスターに候補者の名前の掲載を義務化しては、との意見や、公設のポスター掲示板の数を減らしては、との意見もあり、今後の進め方を逢沢会長に一任頂きました。23日(金)朝に公明党と打ち合わせした所、両党の考え方は概ね一致し、今後は野党各党にも呼び掛け、超党派での合意を基に法改正を目指すことになりました。

 22日(木)は、日帰りで金沢市に出向き、会長を務める金沢福光連絡道路期成同盟会に出席しました。県境区間の整備について、石川・富山両県の土木部が連携して事業効果を積み上げるよう、お願いしました。東京に戻り、夕刻、東日本大震災復興加速化本部会合に出席し、事務局長として司会を務めました。与党第13次提言案、復興庁の新年度予算・税制要求案を議題とし、今後の取り扱いを根本本部長に一任頂きました。同日、県第三選挙区支部青年部の皆さんが上京、翌23日(金)には県連の富山政治学校受講生の皆さんも上京され、それぞれ、懇談の機会を持ちました。

 地元に戻って週末の24日(土)は茶道裏千家淡交会高岡支部総会県退職公務員連盟の役員の皆さんとの懇談、砺波市選出の米原県議後援会総会と順次出席しました。夕刻、高岡市金屋町自治会の夏祭りに顔を出した後、南砺市利賀地区に向かい、劇団SCOTの演劇を鑑賞しました。25日(日)は石川3区選出の西田昭二代議士をお招きし、氷見市の久目地区東地区で党のふるさと対話集会(1036-7回)に臨んだ後、堂故国交副大臣、林氷見市長、光澤県議の合同報告会に出席しました。席上、林市長が病気を理由に今秋での市長退任を表明され、驚きました。林市長の能登半島地震への献身的な対処のご苦労を想い、平癒を念じています。

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国政報告(第738号)

 お盆を挟んで2週間ぶりの報告ですが、この間の最大の出来事は14日(水)朝の岸田総理の総裁選不出馬表明でした。富山へ戻る日で、宿舎に居たところ、突然テレビにニュース速報が流れ、11時30分からの記者会見でようやく事態が呑み込めました。地元メディアからもコメントを求められましたが、まずは、政治資金問題に端を発した我が党に対する不信感の高まりに対し、党の最高責任者として対処されたことを重く受け止めます。この3年間、政策遂行の面では大きな混乱の無いまま、内政・外交ともに安定的に政権運営されてこられたと思います。成長と分配の好循環を目指し、2年連続で高率の賃上げを実現させ、7月末の日銀の利上げに見られるようにデフレからの脱却も確実になりつつあります。異次元の少子化対策、防衛力の強化にも取り組み、外交面でもG7各国との協調はもとより、一時冷え込んでいた日韓関係も佐渡金山の世界遺産登録実現など好転してきています。それだけに、党所属議員のコンプライアンス違反が主因となった不出馬は残念です。この上は、9月の総裁選に向け、多彩な方々が立候補され、今後の日本の針路についてのビジョン・政策を切磋琢磨する中で新総裁が誕生することを期待し、また、一票を投じていきたいです。

 先々週に戻り、6日(火)に東海北陸自動車道・東海環状自動車道建設期成同盟会総会で挨拶し、四車線化事業の一層の進捗を要望しました。7日(水)は沖縄振興調査会にて新年度予算編成に向けた現地の皆さんの要望を伺いました。次いで与党北陸新幹線PTにて国土交通省から小浜・京都ルートについて京都駅付近のルートを3案、工期と事業費見込みを添えて提出されました。働き方改革と諸物価高騰で、工期は25~28年に延び、工事費は5兆円台に上振れしました。環境アセス調査を踏まえ、地下水対策等には進展が見られ、費用対効果や工期短縮の検討も進めつつ、令和7年度末の着工を目指し、今夏の予算概算要求に盛り込むか、月末に再度PTを開催し、判断します。8日(木)は日帰りで地元に戻り、庄川右岸地域用排水対策促進協議会総会で挨拶し、県営事業の着手を踏まえ、「流域治水」の視点で事業促進を要望しました。9日(金)は佐渡島の金山世界遺産登録実現PTにて、先月、インドにて無事登録された旨を報告しました。新潟県知事、佐渡市長にも出席頂き、有志議員の在京大使館への働きかけ等の支援に感謝しました。

 お盆を挟み、地元では、10日(土)に高岡市の針山県議後援会総会福井市議の市政報告会、11日(日)には南砺市で綿貫民輔先生の寿像除幕式、砺波市で利賀ダム期成同盟会総会及び本体等着工式に出席しました。15日(木)は県主催の戦没者追悼式に参列の後、小矢部市興法寺地区での馳・新田両知事等による恒例の「ふるさとトーク」に参加しました。週明けからまた東京で頑張ります。

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国政報告(第737号)

 前号で中国出張の毎日の行動を報告しましたが、感想をいくつか披露しようと思います。まずは、遣隋使・遣唐使に始まる両国間の交流の歴史について、中国首脳部も源流としての認識があることです。阿倍仲麻呂については、全人代の会見でも、当時の李白、王維との交流を言及されました。そして、コロナ以前のように、青少年を含めて幅広い人の行き来を回復させたいとの想いを聴きました。ちなみに、最近のインバウンドの復活で、我が国を訪れる中国人の数は急回復し、今年の6月の月間は66万人に達しています。地元の県立伏木高校が国際交流科を設け、環日本海交流を目指し、ロシア語、韓国語、中国語を第二外国語として教えています。各国に友好校があり、コロナ前は積極的な交流活動を展開しており、その再起動が期待されます。

 地球温暖化問題についても、脱炭素型自動車の導入に積極的な印象を持ちました。電気自動車やハイブリッド車のナンバープレートが緑色となっており、ガソリン車の青色と比べれば、グリーン化が一目で視認できます。我が国の取り組みにも参考になりそうです。市中の決済がほとんど電子マネーかカードになっていて、現金では買い物ができないなど、6年前からの社会経済の変化にも驚かされました。折々の訪問が有用であると痛感した次第です。

 さて、帰国翌日の7月27日(土)午後には、インドからユネスコの世界遺産委員会で佐渡島の金山の登録が無事、全会一致で決定されたとの知らせが届きました。党の登録実現PT座長を仰せつかり、委員国の在京大使館への働きかけなど活動してきた立場で、大変嬉しく思っています。特に、韓国との関係において、地元の新潟県、佐渡市の皆さんが政府と連携して調整に努力頂いたことが結果につながったと感じており、敬意を表するとともに、今後、「世界の宝」を活かして地域発展につなげて行かれるよう念じています。

 同日夕方、射水市の高橋市議の後援会総会で挨拶し、29日(月)からは再び東京にて、東日本大震災からの復興、都知事選を踏まえた選挙制度の検討、氏制度のあり方WTの準備など党の政策案件について仕事を進めました。8月1日(木)には党東日本大震災復興加速化本部の会合があり、根本本部長の下で、月末に向けて策定作業を進めている与党第13次提言の骨子案を説明しました。特定帰還居住区域の設定、除染が進み始めたことから森林再生に向けた作業基準を検討すること、中間貯蔵施設に搬入された除去土壌の処分に向けた検討を加速化すること、放射線に係るリスクコミュニケーションを強化・活用することなど内容を検討中です。

 梅雨明け後となった週末の地元では、3日(土)朝、射水市海老江海岸で開催されたユニバーサルビーチプロジェクトで挨拶しました。お盆前の報告はここまでとして、次回は19日(月)の週にて。

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