国政報告(第175号)

 20日(水)の春分を前に、東京では桜が咲き始め、週末には早満開の見込みです。急に季節の歯車がギュッと回ったところで、国会も年度末に向けて案件の処理が進んでいます。担当の衆議院総務委員会では、地方交付税法改正案、地方税法改正案、NHK新年度予算案の3案件が、丸2日間審議の上、21日(木)に可決され、22日(金)の本会議に上程されます。来週、参議院に舞台を移し、年度内の成立を目指します。その後、50日間の暫定予算の提出・成立で新年度を迎え、さらに、4月前半には25年度予算案の衆議院通過を目指すものと思われます。

 この間、私は17日(日)の党大会、春分の日の在京当番と、休日の東京暮らしが続きました。4年ぶりに与党に転じての党大会は出席者も一段と多く、再び政権を担う気構えと参議院選挙勝利に向けた緊張感がみなぎる元気な内容でした。司会を田畑代議士、議長団の一角を高平県連幹事長が務め、富山県連も気勢が上がり、出席された堂故氷見市長の参院選地方区での勝利を改めて誓い合いました。総務委員会では、何度か答弁の場面が予定されたのですが、時間の都合もあり、政策を語る答弁の機会はありませんでした。しかし、万葉集朗唱の営みは続けるようにと、民主党の原口元総務大臣、小川元総務大臣政務官から質問で促して頂きました。「梅の花 咲きて散りなば 桜花 継ぎて咲くべく なりにてあらずや(巻五-829)」、「ももしきの 大宮人は 暇あれや 梅をかざして ここに集へる(巻十-1883)」の二首を議事録に残すこととなりました。月曜日からの参議院総務委員会では、実質的な答弁も含め、また心して臨みます。

 総務省の動きについては、委員会審議のため、各種研究会も開かれず、現場見学の予定も延期しました。一方、政務官としての担当分野であるNHK予算の審議を通じ、首都圏における放送波の東京タワーからスカイツリーへの円滑な切り替えの問題、NHKの外国人向け国際放送(NHKワールド)の充実・活用、公共放送としてのNHKの運営姿勢や番組制作への期待など、様々な貴重な意見を同僚議員から寄せて頂き、心して事に当たっていきたいと思います。

 19日(火)には、超高齢化社会におけるICTの役割について、総務省のビジョンと取り組みについての取材を受けました。健康・医療・介護分野の情報通信連携や、ICTによる買い物支援、高齢者の皆さんに対するICT機器の普及など、これまで省内で議論してきたことを自分なりに整理し、他人に伝える良い機会でした。ふと気がつけば、来週で政務官の仕事も丸三カ月、ICTの横文字にも大分慣れてきました。地に足を付けながら、これまでに吸収してきたことを自分なりにまとめ直し、ICT成長戦略の取りまとめ等、当面の目標に向かって頑張っていきます。

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