国政報告(第178号)

 アフリカ出張から戻って最初の一週間、東京は既に桜が散って新緑の季節となる中、留守中の書類を整理しつつ、いつもの仕事に復帰しつつあります。新年度予算案の衆議院での審議も大詰めを迎え、12日(金)と15日(月)には分野別の分科会があり、その後採決となる見込みです。並行して、内閣委員会では「マイナンバー法案」の審議が進み、衆議院の定数是正法案も取り扱いが協議されています。会期末の6月26日(水)まで後76日間と、概ね150日の会期の半ばまで進んだところで、まずは着実に案件の処理が進んでいます。

 今週は8日(月)の夕刻に地元入りし、9日(火)に旧二上工業高校の校舎を活用して新たに設置された県立高岡高等支援学校の開校式に出席しました。県立高校の再編計画の中で、既存の建物を活用し、障害を持つ子ども達に学びの場を提供するとともに、職業に就く準備を整える役割も果たす北陸で初めての教育機関が誕生した訳で、石井知事はじめ関係者のご尽力に御礼を申し述べました。

 東京では、自衛隊支援県議団の皆さん、南砺市吉江地区の皆さん、県西部からの国会見学の皆さん、各市長さんなど多くの来客がありました。石破幹事長、小野寺防衛大臣への面談や、国会正門前や会館での写真撮影などをこなしつつ、故郷の方々から多くの元気を頂きました。総務省では、年央のICT成長戦略づくりに向けて、通信・放送分野での具体的な施策の検討が煮詰まり始めています。

 そんな会議の合間を縫った10日(水)、新宿区若松町にある統計局の庁舎を見学しました。総務省の統計部門は、統計局と独立行政法人統計センターから成り、明治4(1871)年に前身の太政官正院政表課以来、140年余の歴史を刻んでいます。大正9(1920)年に始まった5年ごとの国勢調査をはじめ、毎月の家計・物価・雇用等の統計調査を担当しています。須江局長、戸谷センター理事長から業務概要の説明を受け、コンピュータ・システムによる統計結果の解析手法を見学した後、家計調査の調査票の処理作業を進めている部屋に伺いました。個々の世帯で家計簿として記入された毎日の購入した品物・個数・代金を品物の性質別にコード化し、パソコン内の書式に打ち込んでいきます。職員の皆さんは殆ど女性ですが、時には商品名で記入された品物の名前を、即座に適切なコードで入力していきます。記憶力と集中力が勝負のこの作業は、情報化が進んだ今日でも統計作成の根幹を成しています。この統計からは、各地域の消費動向の特徴も見出せ、富山県のコロッケの消費動向が全国でも最上位となっていることから、高岡市長時代に「コロッケのまちづくり」に取り組む事となったのを懐かしく思い出し、職員の皆さんに御礼の挨拶をさせてもらいました。毎週一つは現場を見る事を自分の課題として、頑張っていきます。

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