国政報告(第185号)

 東京は例年より早く、5月下旬の梅雨入りとなり、いつの間にか曇り空と梅雨特有の蒸した空気に様変わりです。先週末の在京当番からそのまま今週に入り、30日(木)には衆・参の総務委員会が開かれて、衆は給与法改正案、参は電波法改正案をそれぞれ審議・可決頂きました。6月14日(金)告示の東京都議会議員選挙を前に、総務省の国会提出議案の審議を終わらせるべく、努力しているところです。

 3月来の懸案であった、東京タワーから東京スカイツリーへの放送電波の移行も、関係者による難視聴対策が精力的に進められた結果、31日(金)午前9時に実施の運びとなりました。政務官として抱えている案件の一つが片付き、後は、アンゴラ共和国の地デジ放送日本方式の採択とかんぽ生命の学資保険の変更認可が自分なりの解決すべき課題です。このうち、アンゴラについては、1日(土)から横浜市で開催される第5回アフリカ開発会議(TICAD-V)に合わせて来日される先方高官にお願いする予定です。先に採択頂いたボツワナ共和国からは、担当のマシシ大臣が来日の予定で、こちらは今後の具体的な段取りを詰めて行く事になります。

 総務省の業務が佳境に進む折、ここ2週間は不摂生がきっかけで腸の調子を崩し、千代田区飯田橋にある東京逓信病院の消化器内科で診察を受ける事になりました。自己管理の不徹底で恥ずかしい限りですが、結果として日本郵政グループの主要施設を見学させて頂きました。調べてみると、戦前の昭和13(1938)年、富山県で初めて大臣になった南弘逓信大臣の提唱で開設されていて、浅からぬご縁を感じました。千代田区・中央区からなる医療圏の急性期中核病院として、救急搬送も受け入れているなど、地域に対してもしっかりした役割を果たしている一方、医業収支面では厳しい経営ともなっており、もう一段の改善が期待される所です。なお、体調の方は、的確な処方のお陰で快方に向かっています。

 見学と言えば、先週の24日(金)には葛飾区立本田小学校で、電子黒板とタブレット式端末を用いた授業を見学させて頂きました。2年生のカタカナの学習、4年生の割り算の筆算の練習、6年生の日光での課外活動の準備と、3つの授業を拝見し、先生と児童がIT機器を上手く使いこなし、グループ学習に積極的に取り組んでいる姿に感銘を受けました。総務省で私たちが取り組んでいるICT成長戦略には様々な施策が盛り込まれており、それを官邸で作っている「IT戦略」に盛り込む努力を続けているのですが、自分なりに、目下の戦略の目玉は、1)電子カルテの普及による地域医療連携、2)学校の各教室への電子黒板と個人用タブレットの配備によるフューチャー・スクール、3)税務行政や関税行政が先導する電子政府、の3点を実現する事と考えています。そのために、自分の番地で何ができるか、大いに頑張っていこうと思います。

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