国政報告(第197号)

 8月も最終週となり、霞ヶ関の各省庁では26年度予算の概算要求案が取りまとめられています。総務省でも「ICT成長戦略会議」の提言に基づき、医療、教育、資源探査、G空間、4K・8Kテレビの開発など施策が目白押しです。29日(木)の自民党総務部会での説明の後、財務省に提出となります。

 一方、富山では23日(金)の集中豪雨で被害が出ており、関係の皆様にお見舞い申し上げます。昨年、大きな被害を出した高岡市の地久子川は、この間の災害対策と消防関係者の迅速な対応で軽微な浸水被害に止まりました。改めて、ハード・ソフト両面の減災・防災対策の大切さを認識しました。

 25日(日)には福光南部( 太美山、東太美、西太美、広瀬館の4地区 )で国政報告会を開催させて頂きました。また、28日(水)には島根県選出の青木一彦参議院議員(党水産部会長代理)の来県を得て、射水市の海老江、金山の2地区で党の「ふるさと対話集会」を持つ事ができました。4年前の野党転落以来、地域の皆さんの様々な声を直に聴き、政策に生かしていく運動に党として取り組んできましたが、与党に転じても継続していく方針です。私にとっては参議院選挙をはさんで久し振りの「双方向」の意見交換でした。地域の基盤整備に関わる要望はもちろんですが、「福島第一原発の汚染水処理を急ぐべき」、「消費税増税で景気は大丈夫か」、「海水温上昇への対策は」、「TPPの水産分野への影響は」などなど、国政全般に関わる意見・質問にはっとさせられる場面も多々あり、地域に密着した活動の意義を痛感しました。

 総務省では、概算要求案の説明を受ける一方、本年5月4日に開局した日本郵便の川崎東郵便局を見学しました。我が国発着の船便郵便物と我が国到着の航空郵便物を一手に引き受けるほか、神奈川県東部地域の国内郵便物の区分事務も受け持つ全国3番目の最新鋭マンモス局で、局員は1300人だそうです。国際郵便物を扱うことから、横浜税関の出張所も置かれ、有害物品探知のために麻薬犬も活躍しています。何より、6階建ての大きな建物にフロア毎に区分機や作業場が機能的に配置され、スタッフの皆さんのさわやかな挨拶が印象的でした。最近の円安の下、海外向けの船便郵便物は昨年比2割程度増加し、日本郵便(株)の業績にも寄与しているそうです。また、競争力が劣る船便郵便から撤退する国が増えており、日本が中継地となるケースが増えており、この分野の「ハブ機能」は我が国が担いつつあるようです。いつもの事ながら、現場は「百聞は一見に如かず」です。富山でも東京でも、歩いて自分で見聞きする活動を怠らないように、と思います。

 私事ですが、来週一週間は、数年振りの家族旅行にて休む事、お許し下さい。198号は9月13日(金)頃の予定です。

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