国政報告(第198号)

 9月も半ばに近づき、東京も暑さが和らいで秋の気配が漂っています。先月末から月初にかけ、富山では局所的な豪雨に見舞われ、関東では竜巻の被害もありました。地球温暖化が原因と言われていますが、被害に遭われた方にお見舞い申し上げるとともに、警戒情報の適切な伝達など、努力が必要と感じています。

 さて、一週間の休暇をお許し頂き、家族四人でイタリアを旅行してきました。天候にも恵まれ、歴史と自然の素晴らしい風景を目に焼き付け、良い思い出を作る事ができました。今週から総務省の業務に復帰し、国政報告も続けて参ります。特に、8日(日)未明の2020年オリンピックの東京開催決定は嬉しい知らせでした。これからの7年間、国として取り組む大きな目標がはっきりした訳で、素晴らしいスポーツの祭典となるよう、様々な努力を積み重ねる、その過程自体が、日本を元気にしていくものと思います。

 私の今週の動きは総務省での活動が主体で、12日(木)に年1回恒例の、電波産業会のメーカー各社のトップの皆さんとの懇談会がありました。省が掲げるICT成長戦略を製造・システム開発分野で実現していく大切なパートナーの皆さんで、医療、教育、インフラ管理、G空間、4K・8Kテレビなど、戦略で重点的にICT(情報通信技術)の活用に取り組む際に、様々な製品やシステムを供給頂く事となります。こちらからは、局長・審議官が出席し、8月末の概算要求に盛り込んだ施策や、3年に一度の電波利用料の見直しの考え方、研究開発の方針などを説明しました。トップの皆さんからは、オリンピック開催決定を歓迎しつつ、祭典運営にICT技術を活用すべきとの意見があり、ICT成長戦略の着実かつ迅速な実行や、情報セキュリティ対策、ビッグ・データ利用ルールの早期策定等も求められました。国の経済指標が上向き、景気の先行きに明るさが見えてきた中、メーカーに皆さんの前向きな姿勢に元気づけられる会合でした。人材育成や女性の能力活用にも話が及び、理系女子がもっと増えて欲しいとのお話しもありました。

 12日の夕刻、省内の電子政府勉強会の最終回を開催しました。勉強会の詳細は196号で報告しましたが、国民の皆さんに便利だと感じて頂け、経済活動をより円滑に低コストにする視点で、電子化に重点的に取り組むべきとの認識を一同持ったところです。併せて、業務改善の視点で、システムの統合や紙の減量化など、個々に取り組む課題もあります。最終回は、メンバー全員が感想を発表しあい、6月下旬から2カ月半、精力的に取り組んだ会のまとめとしました。参加頂いた職員の皆さん、また、他省庁から説明に来て頂いた皆さんに厚く御礼申し上げます。今後、政府CIO(内閣情報通信政策監)に報告・提言をする予定です。

 10日(火)には、立川市にある自治大学校を訪問しました。高岡市勤務の折、自治体職員の研修施設としてその存在は知っていたのですが、見るのは初めてでした。ちょうど、新たな研修コースが開講した日で、氷見・高岡市役所から参加された方や、以前から研修中の富山県庁の方にもお会いすることができました。講義も拝見しましたが、研修に励む自治体職員の皆さんの真剣な雰囲気が印象的でした。泊まり込み研修なので、自治体の枠を超えたネットワークもできる由、そんな場を提供する事も、総務省の業務の一端です。来週も、総務省の持ち場で頑張っていきます。週末は在京当番です。

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