国政報告(第219号)

 7日(金)の午後、北陸新幹線に投入される新型車両の試乗会にて、大宮から軽井沢まで乗せて頂きました。車両制作の進歩は著しく、普通車の座席でもこれまでの車両に比べて揺れが少なく、蝦茶と黒を主体としたシートの色も落ち着いていました。何より、車両が2階建てではなくなったのが嬉しく、来春の開業が待ち遠しい所です。高岡事務所から迎えに来てもらって富山に戻ったので、週末の東京の大雪には会わずじまいでした。

 連休の谷間の10日(月)も地元に残り、事務所で打ち合わせをこなし、11日(火)の夜に上京してみると、宿舎の敷地には除雪された雪がはっきりと残っており、大雪のなごりを感じた次第です。関東は今週末も雪のようですが、一足先に東京を離れる予定です。

 国会は、10日から衆議院予算委員会にて今年度予算の審議が始まりました。4月からの消費税の8%への引き上げを主眼に、税の増収分をどのような形で社会保障四分野(年金、医療、介護、子育て)に回すかが焦点で、関連法案の審議もこの後に予定されています。しかし、今日まで3日間の質疑では、野党からは集団的自衛権についての見解や、NHK新会長のインタビューでの個人的見解の発言・取り消しの見方といった、内閣の政治姿勢を質す質問が主体で、議論が深まらない印象です。

 私自身の3年3カ月の野党経験からすれば、行政の各分野に視野を広げ、政策の光が届かない個所や死角を指摘し、二の矢、三の矢と質問を投げ掛け、当局をうならせる場面が必要であり、また、その事が国政の前進にも役立つと思います。残念ながらそのような展開が見られぬまま、早々に衆議院通過の目途が立ちそうな気配です。

 12日(水)は県JA青壮年組織協議会の皆さん、ついで県西部産業活性化協議会のメンバーである、県西部選出県議の先生方9人が上京され、懇談しました。JAの皆さんはTPPの交渉の行方を心配されていましたが、昨年冬までの交渉状況を説明し、関税分野で日米間の隔たりが大きく、当分妥結は難しいとの個人的見通しを述べました。また、米について、生産段階・流通段階の在庫がかつてなく大量な水準であり、新たな生産調整が全国26万トン、5万haに及ぶ一方、飼料米への転換は、種モミの準備に限界もあり、専用品種の作付は、5千ha程度の増加にとどまる見通しである旨、自分なりに農水省等から得た厳しい実情をお話ししました。農家側の付加価値増大を目指した営農努力が期待される一方、米について販売単価下落時の所得補てんを生産者が加入する保険制度を早急に立ち上げるべきとの考えを伝えました。この辺りの政策は、10日に宮腰先生が予算委員会で質された所です。

 県西部の県議の皆さんは、国の新たな地域活性化施策や、内閣官房に新たに設けられた国家安全保障局の詳細について、担当省庁の説明を受けました。同席した私にとっても勉強になりました。

 来週には、所属の内閣委員会を始め各委員会が「店開き」し、大臣所信聴取が行われる見込みです。私にとっても、国会本番、頑張って参ります。

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