国政報告(第220号)

 関東甲信地方は2週続けての大雪となり、甲府市の積雪は一時1メートルを超えるなど、各地に被害が広がりました。関係の皆様にお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復旧を願っています。普段は雪の心配が少ない地域でどこまでの備えをすべきか、警報の出し方も含め、今回の災害を教訓に新たな対策が望まれます。

 14日(金)は京都で全国山・鉾・屋台保存連合会の常任理事会があり、雪の東京から一足早く東海道新幹線に乗ったため、大雪に遭わずに週末を富山で過ごしました。15日(土)には射水市大島地区の青年部有志の皆さんの前で国政報告をさせて頂きましたが、その後の動きで見立てが違ってきたのはTPP交渉を巡る動きです。先週までは、物品に対する関税など諸国間の隔たりが大きく、2月のシンガポールでの閣僚会議での進展は無いだろうという情報で、4月のオバマ大統領の来日後の詰めの動きと報告していました。しかし、先週末の甘利大臣の訪米後は日米間も交渉を一段進める流れの報道が相次ぎ、党内でも「TPP対策委員会」の組織が補強された上、20日(木)に会議が開かれました。私も、郵貯・簡保、政府調達などを扱う第2グループの副主査をおおせつかり、出席して政府から閣僚会議直前の情勢報告を聴きました。依然として関税等、隔たりは大きいものの、党公約の範囲内で一段の歩み寄りの努力をしてみて、週明けの24-5日(月-火)頃にどの程度進展するかというヤマ場を迎えるとの事。西川委員長、宮腰先生、赤澤先生はシンガポールへ出向かれるとの事です。続きは来週報告します。

 一方、衆院予算委員会は21日(金)の地方公聴会、25日(火)の中央公聴会と日程が決まり、月内の通過を目指し、関係者が努力しています。予算は参議院に送付すると一か月で自然成立するので、年度内成立はもとより、年度末に有効期限が来る税制等の改正法の処理も見通しが立ってきます。今のところ、野党側の審議要求を概ね受入れながら、手堅く案件処理が進んでいる状況です。もっとも、以前から述べているように、今国会の焦点は、個々の内閣提出案件よりも、消費税引上げ、TPP交渉、原発再稼働、沖縄の基地問題など、「院外」にある訳で、これら重要課題への政府の対応という点では、これからが本当の正念場です。

 一方、衆院の各委員会も動き始め、19日(水)には内閣委員会で各閣僚の所信を聴取しました。21日の所信に対する質疑では、私も25分間の時間を頂き、今国会初めて質問に立ちます。野党時代に比べると格段に貴重な機会ですが、万葉集を含め、最近の問題意識で閣僚の皆さんに質していこうと思います。このほか、東日本大震災復興特別委員会も、21日に所信聴取、25日に質疑を予定しています。いよいよ、議員会館と党本部と国会院内を行ったり来たりする春本番、自分なりの成果を目指し、取り組んでいきます。

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