国政報告(第267号)

 立春を過ぎて、暖かい日、寒い日が不規則に訪れる中、不覚にも風邪をひいてしまいました。喉から鼻水に、そしてまた喉にと、一週間症状が続き、ようやく落ち着いたところです。この間、16日(月)の本会議に議事進行係の出番があり、喉飴で用心したものの、「ぎちょーっ」の最後が不覚にもかすれてしまいました。体調管理も精進の内と、長丁場の通常国会、気を引き締めて臨みます。

 週末の13日(金)の夕刻、石井知事が上京され、田畑代議士、富山・魚津・高岡3市の関係者とご一緒に塩崎厚生労働大臣を訪ね、「がん拠点病院」の指定継続を要望しました。富山市民・富山労災(魚津市)・高岡市民の3病院について、指定基準スレスレ若しくは下回った状況にあり、特段の配慮をお願いしたものです。県内では約10年前に8病院が指定されており、「富山型」のがん診療体制が構築されています。これが継続できれば、との思いです。

 金曜最終のはくたかで富山に戻り、14日(土)は高岡市の狩野副議長の就任祝賀会と党砺波支部の立春の集い、15日(日)は党入善支部総会前の講演税理士会の皆さんとの懇談会に出席しました。日曜最終の富山・羽田便で上京し、16日(月)、17日(火)は衆議院本会議での代表質問がありました。19日(木)からいよいよ衆院予算委員会で新年度予算案の審議がテレビ入りで始まりました。予算案と並行して、国税・地方税の改正法案の審議を進めなければなりません。総務委員会担当の国対副委員長として、我が党の石田真敏筆頭理事と連絡を取り合い、来週以降の日程取りを進めています。予算委員会初日は順調な滑り出しとなり、佐藤国対委員長の下、予算案の3月上旬の衆議院通過、年度内成立を目指し、努力を続けて行きます。

 一方、党本部の政務調査会では、各部会で政府提出法案の審議が進められています。発送電分離の電力システム改革法案、国民健康保険の運営主体を市町村から都道府県に移す法案など、改革を着実に進めるよう吟味されています。議員立法の動きも活発化し始め、私も半島振興法の期限延長法案(今年3月31日から10年間)の各方面への根回しに歩いています。このほか、財政再建の次期目標設定に向けての特命委員会の事務局次長に任命され、週一回の有識者ヒアリングにこれで3回出席しました。通常国会がスタートして3週間余り、東京での活動が本格化してきました。

 国政全般に目を向ければ、経済・財政政策では、日銀の「異次元」の金融緩和が始まって2年間に近づき、正常モードへの出口戦略をどうするのか、また、2020年度の財政のプライマリーバランス黒字化目標をいかにして達成するのかが重大な論点です。TPP、原発再稼働、沖縄の基地問題も依然として解決が待たれ、日中、日韓、日露、日朝関係もそれぞれに打開の糸口を見つけなければならないままにあります。この正念場、目前の国会運営に汗をかきながら、しっかり見つめて行きます。

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