国政報告(第272号)

 先週末は新幹線「はくたか571号」で富山に戻り、21日(土)には25回を迎えた南砺市井口の椿まつりのオープニングに出席しました。「春一番 椿の花で おもてなし」の標語に、「笑顔広がる井口の里」と下の句を付けてご挨拶しました。

 23日(月)は再び「かがやき536号」で上京し、年度末に向けた衆議院の案件処理に携わりました。まずは総務委員会で扱うNHKの新年度予算案です。籾井会長の発言やハイヤー代立替え等、野党側から質疑の要求があり、24日(火)の午前に3時間取り、夕方から予算案本体の質疑に入りました。与党が1時間、翌25日(水)午後に野党4時間の質疑の後、討論・採決となり、与党側の賛成多数で承認する事に決しました。委員会の最終局面で、民主党を中心に籾井会長を巡る問題が納得いかないとの理由から採決は時期尚早とのクレームがつき、一部委員が委員長席に詰め寄る事態となりましたが、大きな混乱にはならず、国会対策委員会の担当副委員長としては胸をなでおろした所です。

 確かに、就任して2年目の籾井会長の言動には誤解を招きかねない事例があり、本人が訂正した場合もありますが、NHKの会長は国会が同意して政府が選任した経営委員会に任免権があります。経営委員会としては会長に厳重に注意している状況にあり、一義的にはその判断を尊重すべきです。さらに、ハイヤー代立替えについては、経営委員会の組織である監査委員会の調査結果が出ています。立替えが反復継続していたのなら問題は重大ですが、一度だけの事で、事務上のミスという調査結果では、国会質問で追及を続けるのは適当ではないと思います。結局、民主党の委員の皆さんの繰り返しての質問には無理が感じられるようになり、この時点での採決は妥当であったと思っています。

 NHK予算案は、26日(木)の衆院本会議で承認され、参院に送付されました。31日(火)までに参院の審議が終われば、年度内成立となります。予算案本体については、東京都渋谷区に所在する本部放送センターの建て替え費用が3400億円と見積もられており、これに備えるための積立金が1000億円を超える状況です。そろそろ、新センターの具体的な構想・建設計画が示されるべきであり、受信料引き下げ等の国民への追加還元ができない事の説明をもっと充実させるべきではないかと考えます。

 一方、東日本大震災復興特別委員会も26日午前に大臣所信に対する質疑が3時間持たれた後、福島復興特措法の改正案の趣旨説明を受け、審議入りしました。与党側とすれば、法案質疑は来週にも済ませたい所です。

 かくて、衆議院側とすれば、年度内の審議をほぼ終えてきており、27日(金)に提出される暫定予算案を30日(月)に衆参の予算委・本会議で成立させる予定です。今週の私の動きは、総務・復興の2委員会の開催、審議促進を働き掛ける事が主眼でした。ある程度は課された仕事をやり遂げたようで、議事進行係を含め、後半国会も精進して行きます。

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