国政報告(第280号)

 5月も下旬に入り、いよいよ緑が色濃くなる候を迎えています。先週末は、高岡で南砺市が舞台の映画、「norin ten」を観ました。改めて寒さに強く収穫の良い米や麦の品種改良に大きな功績を挙げた稲塚権次郎と家族の人生の軌跡に感動しました。折しも、16日(土)は党南砺市連の総会で井波に、17日(日)は県西部6市の市議会議員で作って頂いている慶政会の総会で平に出向き、映画の感想を含め、国政報告をしました。

 日曜の夜、大阪市を解体して特別区にする事の是非を問う住民投票の結果、橋本市長の提案は否決され、維新の江田代表も辞任して松野新代表に交代となりました。通常国会が平和安全法制の審議に入るヤマ場での橋本市長の任期満了時引退の表明で、今後どのような影響が出るのか、未だ定かではありません。まずは、19日(火)の衆院本会議で、審議の舞台となる「平和安全特別委員会(委員45名)」の設置が与党多数で決定されました。20日(水)の党首討論を踏まえ、26日(火)の本会議での趣旨説明、各党代表質問を経て、27日(水)からは特委での審査に入る予定です。法案の行方は、審議の過程でどのような論点が浮かび上がるかにかかっています。当面、国対とすれば、この間に各委員会での案件処理をスムーズに進める事が大切です。私が担当の総務委員会では、放送・通信・郵便事業の海外展開を国が財政的に支援する機構を立ち上げる法案が21日(木)に可決され、残る信書便の規制緩和法案は、26日に一般質疑の後、趣旨説明の上、28日(木)には質疑終局の予定です。

 このほか、21日の本会議では、第三次電力システム改革法案や個人情報保護法の改正法案が可決・参院に送付される等、逐次審査を終えた案件を採決、参院送付を進めています。内閣・法務・厚生労働の三委員会に難しい案件が集中する反面、財務、総務委員会等は案件処理の目途が立つなど、委員会間の審議進捗の度合いに差が目立ってきました。来週半ばからは、平和安全法制を巡って通常国会もヤマ場に入ります。

 一方、夏の新年度予算要求の指針となる「骨太方針」等の政府内での作成作業も本格化してきており、党側でも政務調査会の各委員会で骨太方針に反映させるべく、提言取りまとめが進められています。私の関わりでは、財政再建特命委員会が2020(平成32)年度に向けての財政再建目標とその実現方策、沖縄振興調査会西普天間地区小委員会で、3月末に先行返還された基地跡地での国際医療拠点(琉球大学医学部及び附属病院の移転)形成方策をそれぞれ取りまとめ中です。毎朝9時10分の国会議事堂内3階での国会対策委員会正副委員長打ち合わせを基本に、議院運営委員会・理事会、本会議とその間を縫っての党本部での会議、議院会館自室への各種来客対応など、慌しい毎日の通常国会もいよいよ佳境、もうひと頑張りです。

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