国政報告(第284号)

 いよいよ会期末の24日(水)まで一週間を切りました。先週の12日(金)は平和安全特委で審議が空転し、厚生労働委では民主党の議員が渡辺委員長の委員会室入室を阻止しようともみ合いになり、委員長は首を怪我、さらに携帯電話を紛失され、現物が違う階の自動販売機の下に隠してあったのが発見されました。一連の事案について、与党側として民主党の実力行使を強く批判しつつ、15日(月)には与野党国対委員長会談で審議正常化で一致しました。しかし、それでは終わらず、17日(水)に農林水産委員会で維新が与党の約束違反を理由に審議に応じず、農協法改正案の採決が一週間遅れる事態となりました。18日(木)に久しぶりに予算委員会が総理出席・テレビ中継の形で開かれ、日本年金機構の個人年金情報流出問題と平和安全法制をテーマに7時間の審議が持たれました。明19日(金)には厚生労働委員会で労働者派遣法改正案の採決が予定されており、ようやく重要法案3本のうち、1本を参議院に送れそうです。

 この間、13日(土)には党県支部連合会の年1回の大会があり、来夏の参議院選挙の県地方区候補に現職の野上浩太郎議員の推薦が万場一致で決まりました。今年の第三選挙区支部管内は選挙が無く、まずは国・地方にわたって公約の実現を図り、参院選に備えを怠らない事が常道です。また、党大門支部の総会にも顔出しの上、14日(日)の夕刻には東京に戻りました。

 一方、政務調査会で取りまとめに関わった財政再建特命委員会の政府への提言が12日に仕上がり、先にまとまった沖縄の西普天間基地跡地活用の提言と併せ、今週、関係大臣に申し入れに出向きました。政府部内では、6月末をめどに、「骨太の方針」を閣議決定する予定であり、これらの党側の提言が政策・予算にどのように反映されていくのか、注視して行きたいと思います。

 梅雨空の下ではありましたが、16日(火)に県内10市の市議会議長・副議長の皆さんが上京され、要望を受け懇談の機会を頂きました。翌17日には党砺波市太田支部の五十嵐支部長、井上幹事長(市議)ほか皆さんに国会を訪問頂き、嬉しい激励を頂きました。来週も北陸新幹線等を利用して来訪の予定があり、今月は多くの方々に東京でお会いできそうです。一方、16日に浅間山の小噴火、18日に口永良部島の再噴火、と、昨年の御嶽山や今春の箱根山に続き、我が国周辺で火山活動が活発化している事に注意が必要なようです。

 さて、肝心の会期延長ですが、22日(月)を目途に延長幅を決めることとなりそうです。衆議院では平和安全特委のほか、法務、厚生労働の両委員会に案件を多く残しており、もうひと頑張りが必要な情勢です。新年度予算に向け、地元各市の主要要望事業も把握しながら、国全体としての施策の推進を心がけて活動して行きます。

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