国政報告(第298号)

 先月25日(金)に衆参両院とも、各委員会、本会議が一斉に開かれ、通常国会の閉会手続きがとられました。第189国会は27日(日)の会期末を待たずに静かに閉じられ、しばらくは秋の休会時期が続くようです。

 25日の夕刻に富山に戻り、26日(土)は2か月に1回の散髪位で静かな週末を過ごさせて頂きました。28日(月)に高岡市内で打ち合わせを済ませ、29日(火)に再び上京し、各省の積み残しのレクを受けました。閉会後の永田町は在京の議員も少なく、国会周りで街頭活動をする人影もまばらになりました。平和安全法制の成立がどのように受け止められていくのか、まだ確たる事は言えませんが、富山県連では各選挙区ごとに講演会を開催することになりました。私の第3区でも10月3日(土)に自由民主党富山県第三選挙区支部・女性部共催で若宮健嗣代議士にお願いして、衆院の特別委員会での審議に立ち会われた経験を下に、法整備の必要性をお話頂く予定です。

 安倍総理は国連総会への出席等の用務で米国に出張されており、各国首脳との会談の模様などが連日報道されています。平和安全法制を整備したからと言って、地道な外交努力の積み重ね無くして恒常的な安全保障は成り立ちません。米国はもとより、ロシア、韓国、中国首脳との接触、また、国連安全保障理事会の改革に向けたドイツ、インド、ブラジル首脳とのG4の活動など、精力的に動かれている様子を嬉しく思っています。

 私自身は、引き続き、石破大臣を応援していく考えですが、28日に結成された派閥には入りませんでした。初当選時に無派閥で活動する道を選択した以上、必要な時には駆け付けるが、日常の政治活動はこれまで通りのスタイルで進めていこうと思います。安倍総裁が再選された以上、そのリーダーシップの下、「日本を取り戻す」という初期の目的の達成に持ち場で努力していきます。

 30日(水)に富山に戻り、TPPの閣僚交渉の行方を気にしながら、10月7日(水)までの滞在予定です。1日(木)の朝は、高岡大和で開幕した「2015工芸都市高岡クラフト展」の開会式に出席、全国から応募された「用の美」を究めた作品を観賞しました。お昼は、今夏から同窓会長を仰せつかった県立高岡高校の創立117年式典に参列、同窓生の出町譲テレビ朝日ディレクターの人生の歩みと在校生への熱いエールを聴かせてもらいました。その後、射水市新湊の曳山13基の勇壮な引き回しの観覧に出向きました。

 国会が終わって久し振りに心を落ち着けて地元の行事に参加し、改めて地域の皆さんの多彩な活動や、次代を担う世代の活力によってこの6市が成り立っていることを強く感じています。地元のために、土台となるこの国のかたちをどう整えていくのか、しばらくは思いを巡らす充電期間としたいと思います。

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