国政報告(第304号)

 ここの所、幾分温かい日が続き、季節の進みも小休止しているように感じますが、政府・与党の仕事は年末に向けて、税・予算とも着実に進みつつあります。週末の7日(土)は宮腰県連会長始め、自民党の県選出国会議員で北陸電力志賀原発を視察しました。金井社長ほか幹部の皆さんのご案内で、安全対策工事の進捗状況と併せ、原子力規制委員会で調査中の「シーム」と呼ばれる敷地内の地層の継ぎ目を直に見せてもらいました。専門委員の科学者がシームの一か所に活断層の疑いがあるとの見解を示している一方、北陸電力側ではシームに沿って数か所を掘削、調査し、活断層の痕跡が見られないとして反論しています。両者の主張の根拠を現物で確認し、論点は理解できたものの、最終的な判断は、近々専門家によって行われる「ピュア・レビュー」に委ねられています。安全対策が着実に進められているだけに、活断層の疑いが科学的に晴れれば再稼働に向けての手続きが前進すると思いますが、レビューの結論を待たなければなりません。

 8日(日)は、阿部俊子衆議院議員(前農林水産副大臣)をお招きして、砺波市の出町東野尻の2地区で「ふるさと対話集会」を開催しました。野党転落時に、国民とともに歩むという立党の原点に立ち返り、各議員が地域の様々な声に耳を傾け、政策に反映させる方針で始まったこの集会も6年が経ち、累計725回を数える所となりました。空き家など中心市街地の空洞化が課題の出町地区、水田地帯でTPP・米政策に関心の高い東野尻地区と、それぞれの個性を反映した様々なご意見を党員始め出席者の皆様から頂く事ができました。米原県議、瘧師県議ほか砺波市議の皆さんにお世話になりました。阿部議員も、看護分野からスタートされて、外務政務官、農水副大臣として行政各分野の経験を積んでおられ、的確な回答を頂きました。とりわけ、出町の子ども歌舞伎について、全国各地に同種の事例があり、連携されてはとのアドバイスがありました。

 9日(月)に上京、10日(火)には総務部会の正副部会長の顔合わせを行い、まずは下旬から始まる党税制調査会に向け、総務省所管の税制改正事項について努力して行く事を申し合わせました。11日(水)には、財政再建特命委員会も2か月ぶりに再開しました。6月に与党申し入れを踏まえて閣議決定された骨太方針に沿って、個別の項目についての目標(KPI)、工程表づくりが如何に進捗しているか、内閣府の説明を受け、フォローアップして行く事になりました。同日はさらに、情報通信戦略調査会・放送委員会の顔合わせ、地方議員年金の法案化ワーキング・チームもありました。地方議員年金については、4年前に従来の制度が廃止された後、被用者年金に加入する形での制度再構築が各議長会から求められており、藤川WT座長の下で顔合わせを兼ね、実質的にも議論しました。

 13日(金)には、党政調の一億総活躍、TPP対策の2本部の会合が予定されており、それぞれ施策をまとめながら、財政面での裏付けを練り、やがて本予算等につないで行く事になります。

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