国政報告(第310号)

 暖冬模様のまま、富山の平野部では雪のないクリスマスになりそうです。本日、28年度予算案が閣議決定され、先月以来の一連の政府・与党の歳出・歳入の議論が取りまとめを終えました。地方財政対策、北海道開発予算、沖縄振興予算とも、先週の補正予算と併せてまずまずの結果となりました。

 予算全体についても、堅調な景気を反映して、税収の伸びが見込め、6月に政府・与党でまとめた財政再建の方針に従って歳出の伸びも5千億円弱に止めた事で、プライマリー・バランスの赤字幅は11兆円弱に縮まりました。地方財政も同様で、一般財源総額を確保した上、税収の伸びで地方交付税を若干減らしても、赤字地方債である臨時財政対策債の新規発行分を3千億円以下にできました。このため、28年度末の地方の債務総額は今年度末から3兆円減って196兆円と改善する見込みです。地元関係の予算でも、利賀ダム、農地防災庄川左岸地区、あいの風鉄道の新駅設置、陸上自衛隊富山駐屯地拡張など、所要額を確保できるようです。北陸新幹線の金沢以西の建設事業もさらに加速しそうです。

 これに先立ち、18日(金)には、来春の北陸新幹線のダイヤ編成の考え方がJR西日本から発表されました。新高岡駅へのかがやきの停車の定期化は実現しませんでしたが、日中の東京からのはくたかの所要時間の短縮など利便性が向上しました。20日(日)には、新高岡駅前で東横インさんのホテルが着工となり、高岡駅東のルートインさんと合わせて500室近い宿泊が29年春から供給される見通しとなりました。これも追い風に、かがやき定期化に粘り強く取り組んでいきたいものです。一方、連帯感が強まる県西部6市が県の支援を得て取り組んできた連携中枢都市圏構想は、「複眼型」として国の「まち・ひと・しごと創生戦略」で採用が本決まりとなりました。第3選挙区全てをカバーする圏域であり、今年の代表的成果になりました。

 20日には、党氷見市連南砺市連が主催する報告会、23日(水)の天皇誕生日は小矢部で山田俊男参議院議員、筱岡貞郎県議の合同報告会に出席し、この間の自分の活動の一端を話す機会を頂きました。東京は、21-22日(月-火)、24日(木)と2往復し、予算関係情報の収集・連絡に努めました。

 24日夜には、高岡で地元出身の登坂絵莉選手(女子レスリング)の2016リオデジャネイロ五輪出場祝賀を兼ねた激励会に出席しました。前日の全日本選手権での逆転優勝の興奮も冷めず、五輪での金メダル獲得へ皆で応援を誓い合いました。登坂さんは、南星中学時代に「ものづくり・デザイン科」で漆器制作に興味を持ったとの事、高岡独自の科目が思い出として残っていることも嬉しかったです。多事多彩な平成27年の報告はここまでとして、来年は1月7日から再開します。

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