国政報告(第322号)

 春分を過ぎてもまた寒めの日があったりで、季節も一進一退の毎日です。連休の週末でしたが、19日(土)は国道8号線の射水市坂東立体交差化事業の竣工式に出席しました。平成18年から10年をかけた事業でしたが、庄川右岸の県西部有数の渋滞箇所が解消され、朝晩の車通勤の時間が確実に短縮されます。先に下流で架橋された牧野大橋とあわせ、射水・高岡間の道路網が充実し、後は最下流部の国道415号線新庄川橋の架け替えが残された課題です。

 過日、国道8号線倶利伽羅トンネルの更新についてもルートが決まり、検証作業が長引いていた利賀ダムについても下旬に関係自治体の会合が再開され、手続きがパブリック・コメントへ前進する見通しとなったそうです。新幹線開業で一段落していた社会資本整備ですが、新たな整備項目の準備が進み始めており、東海北陸道の四車線化の着手についても一層努力して行こうと思います。

 土曜は党福光支部の総会にも出席し、20日(日)に高岡市・中田町合併50周年記念式典に参列した後、21日(月)の夜に上京しました。明けて22日(火)の総務委員会で、懸案のNHK予算案の審議を終え、与党とおおさか維新の会の賛成で承認に至りました。党総務会でも了承に3回かかるなど難航してきましたが、24日(木)の本会議で可決、参議院に送付するに至りました。年度末に向け、参議院でも新年度予算が29日(火)に成立の見込みとなりました。さらに、税制改正法案やNHK予算の年度内成立に向け、野上議院運営委員会筆頭理事ほか関係者が頑張っておられます。一方、衆議院では法案審議と並行して24日にTPP特別委員会が設置され、残る2カ月余の会期でTPP条約本体の批准と関連法案の成立を目指します。後半国会は、ここへ来て弱含みとなってきた景気の動向に注視しつつ、TPPを焦点に展開しそうです。

 このほか党の会議も、23日(水)に2020年財政構想小委、24日に北陸新幹線敦賀以西PTなど議論が進んでいます。2020年小委は30日(水)の第2回全体討議を踏まえて4月中旬にも次世代の皆さんへのメッセージの形で総論を取りまとめる予定です。新幹線PTでは、JR西日本・東海2社から新大阪駅への乗り入れ問題のヒアリングを行い、新幹線・リニア新幹ともに、新大阪駅の地下に乗り入れたいとの希望を聴取しました。来週は、参議院選挙向けに総務部会関連の公約の取りまとめに入って行く段取りです。

 さて、最近、都市部を中心に保育所の待機児童の問題が深刻化しているとの報道が相次ぐ折、厚生労働省児童家庭局に現下の情勢をレク頂きました。待機児童数は4月時点の数字を公表していますが、赤ちゃんはどんどん生まれてきて、母親が産休・育休を終えて職場復帰しようとした折、年度途中の入所希望者が保育所側に断られることが問題化しています。一番深刻なのは0歳児で、次いで1-2歳児です。いわゆる3歳未満児の保育ニーズへの対応は、一億総活躍の実現の上でも重要な視点です。次世代へのメッセージにはこのような厳しい現実に与党としてどう対処していくかも書き込む必要があろうかと思います。

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