国政報告(第345号)

 先週の台風10号に続き、今週は12号、13号と心配しながら予定をこなしています。岩手県では、久慈市、岩泉町で依然として孤立集落が残っており、住民の皆さんの安全を確保するべく関係機関が努力されています。皆様にお見舞いを申し上げながら、この一週間の報告を綴ります。

 まずは前号の後、1日(木)の午後から今村大臣、長沢副大臣、高木経済産業副大臣、伊藤環境副大臣に同行して福島県へ向かいました。まず、県庁で内堀知事に前日政府が決定した「帰還困難区域の取扱いに関する考え方」をお伝えしました。事前に与党が関係自治体のご意見をしっかりと聴き、丁寧にまとめた提言に沿った方針でもあり、知事からもこれを受け止めた上、帰還困難区域の全ての地域の復興・再生に最後まで責任を持って取り組んでほしい旨、要望されました。次いで、福島復興局で「福島復興再生総局幹部会合」(現地の福島復興局、原子力災害現地対策本部、福島環境再生事務所の合同会議)に出席し、政府方針を踏まえ、緊密に連携・協力して取り組むよう、今村大臣から指示を受けました。

 夕刻、皆さんと別れて岩手県に入り、翌2日(金)、岩手復興局県庁を訪問しました。達増知事に面談し、台風10号の被害についてお見舞い申し上げながら、東日本大震災からの復興をしっかりと進めて行く旨、申し述べました。知事からは、10月1日(土)から本大会が予定される国民体育大会・全国障害者スポーツ大会を、「復興のシンボル」と位置付け、頑張っていくので、現下の災害復旧を含め、復興事業の完遂に向け、要望頂きました。これで、岩手・宮城・福島3県の県庁訪問を終え、8日(木)からは、原子力災害により避難指示を受けた福島県12市町村を順次訪問して行きます。

 3日(土)は埼玉県秩父市にて高橋信一郎・全国山鉾屋台保存連合会専務理事の旭日小綬章受賞祝賀会に出席し、4日(日)の朝、新幹線で富山に戻って、裏千家淡交会高岡青年部の50周年記念行事に参加しました。宗家からお家元のお子さんの敬史さん、万紀子さんに出席頂き、若やいだ雰囲気の中、茶道を通じて自己研さん・交流を目指す青年部の次の半世紀への門出を祝う催しとなりました。

 5日(月)朝、かがやき536号で上京、地元では3日に「一斉乗車の日」を実施しており、私も定期停車を願いながら乗りました。週明けの副大臣室に党県連幹部の皆さんの訪問・激励を頂き、就任2か月目に入りました。今週は、総務省自治行政局、同公務員部、全国知事会、全国市長会、全国町村会を訪問し、ご挨拶を兼ねて被災地自治体への職員派遣を引き続き後押し頂くようお願いしました。発災後6年目に入り、派遣元自治体でも継続が困難になったり、意識が希薄になるなどしている上、熊本地震に係る派遣も発生するなど、被災地の需要を満たし切れない現状にあります。岩手・宮城の多くの自治体ではあと2年が事業のヤマ場であり、もうひと頑張りの支援をお願いした所です。

 8日からは2度目の福島県訪問です。現地に出向き、実情に接し、被災自治体の視点に立って、国が必要な施策を進めていく事に資するよう、自らの使命を果たすべく努力を続けます。

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