国政報告(第353号)

 11月3日(木)、文化の日を今年は東京で過ごしています。科学技術振興機構(JST)の科学と社会をつなぐイベント、「サイエンスアゴラ2016」にて、東日本大震災から5年の復興歩みをテーマに取り上げて頂いたことから、復興副大臣として出席しました。秋晴れで木々の紅葉も少しづつ進む中、お台場の会場までの車のドライブも心地よい好日でした。

 先週末の10月29日(土)は、6日(日)公示の南砺市・砺波市の市長選に向け、田中市長の事務所開き夏野市長の励ます会に出席しました。お二人とも、着実に実績を積み、明確な個性で市民の皆さんの信頼も厚く、それぞれ3期目・2期目に向け、着実にコマを進めておられます。私も大いに期待しています。30日(日)は陸上自衛隊富山駐屯地の創立54周年記念式典に出席しました。豊田司令から災害への対応力を強めるための敷地拡張計画の進捗を含めた式辞があり、心強く感じました。隊員の皆さんは、国内の災害時の支援はもとより平和・協力活動にてハイチや南スーダンにも出向いておられ、私からも尊い活動に心から謝意を申し述べました。

 31日(月)にかがやき536号で上京し、まずは崇仁親王殿下薨去のお悔やみの記帳に出向いた後、復興庁の業務に入りました。1日(火)の午前に衆院の東日本大震災復興特別委員会の質疑が3時間行われました。冒頭、自民党の石川昭政議員の質問に初答弁させて頂きました。総務大臣政務官の時から3年ぶりの出番で、緊張しましたが、その後は大臣ほか皆さんと質問者のやり取りを聴きながら、勘が戻ってきました。午後の本会議では、今国会の主要案件の一つである「国民年金法等一部改正法案」の趣旨説明・質疑があり、これで内閣提出案件がほぼ出揃った感じです。TPP協定も、いったんは2日(水)の委員会で採決し、4日(金)の本会議で衆院通過の日程で与野党合意し、さらに、消費税引上げ延期法案、パリ協定、人事院勧告実施のための給与法改正案など9案件が委員会採決を終える所まで、順調な流れができかけていました。

 ここで、1日夜の自民党議員のパーティにて、山本農水大臣の「冗談でクビになりそうになった」との失言が飛び出し、俄かに情勢が不透明になってしまいました。与党側は2日のTPP採決をあきらめ、4日の委員会採決を提案していますが、3日段階では折り合えず、当日の与野党間調整に委ねられた状態です。政務三役の一員として、気を引き締めて臨んでいかなくては、と自戒しています。

 冒頭に述べたサイエンスアゴラの復興関係セッションでは、福島県と熊本県の高校生3人が、被災体験を持ちながら、それぞれ、医者、原子力技術者、防衛医官を目指して学業に励みながら、将来はふるさとの再興に力を尽くしたいと言う熱く、かつ、みずみずしい思いを語ってくれました。地元の皆さんにも聴いてもらいたい内容でした。復興・創生も、最後は次代を担う若者の皆さんの力に頼る所が大だと感じています。3人の今後の活躍に期待しつつ、自分も大いなる元気を頂いて明日に向かいます。

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