国政報告(第374号)

 新年度が始まり、東京の桜は満開、富山も今週末当たりから見頃かな、と思います。週末は寒気が入り、1日(土)に在京当番明けで富山に向かう新幹線の車窓から軽井沢の雪化粧が見えました。

 2日(日)は久しぶりに地元で過ごす日曜でしたが、第三選挙区支部の幹事会憲法勉強会支部女性部総会と復興についての講演小矢部政経連合会発会に際しての講演と、日程が続き、とりわけ一日のうちに三回、違った話題で講演するという経験は初めてでした。

 今年は戦後に日本国憲法が施行されてちょうど70周年です。この間一度も改正されることなく今日を迎えており、文体も未だに旧仮名遣いのままです。国民主権、平和主義、基本的人権の尊重という現行憲法の三つの柱は変えることなく、内外の状況の変化に合わせた改正を行うべきであり、また、不断に内容を吟味し、折々に改正すべき点はその手続きを取るべきというのが我が党の基本的な考え方です。講演では憲法改正の論点として、自衛隊と積極的平和主義の位置づけ、プライバシーや環境保全など新たな人権、一票の格差問題などを取り上げ、問題提起しました。とりわけ選挙制度については、憲法に規定がないために有権者の人口のみが裁判所の判断基準となっており、直近の参議院選挙では、島根県と鳥取県、徳島県と高知県が合区されてしまいました。私は参議院の選挙区を都道府県単位とする旨を憲法に書き込むべきという立場であり、2年後に参議院選挙を控えているだけに改正を急ぐべきと思います。

 支部女性部の皆さんには東日本大震災からの復興の取り組みの現状と課題を聴いて頂きました。パワーポイントを用い、被災当時と今日を対比した写真や、生活と生業の再生に関するデータを示しました。富山県でも多くの方がこれまで被災地に気持ちを寄せてくださり、様々な支援活動も行われてきました。発災から6年、原子力発電所事故により、未だ非難を余儀なくされている福島県浜通りの皆様をはじめ、被災地の実情に引き続き心を寄せて頂き、復興に力強く取り組んでおられる姿を応援頂くようお願いしました。会場からは利賀地域の今冬の地すべりの経験を踏まえ、東北を想う発言を頂き、嬉しく思いました。

 小矢部では、市が北陸線石動駅の南北自由通路を整備し、駅舎に図書館を組み込んで、中心部の賑わいを創出しようとしていて、民間側でも何かプロジェクトを起こして一緒に街づくりを進めたいとの思いをベースに政経連合会の発会となりました。講演では、国の地方創生や都市整備の支援メニューを紹介し、併せて東北で震災を乗り越えて、新しい製品やサービスを開発したり、まちづくりを進めたりしている元気な事例を挙げて、エールを送りました。

 充実した週末を終えて、3日(月)に上京し、4日(火)の衆議院本会議で福島再生復興特措法の趣旨説明、審議入りとなり、6日(木)には委員会質疑が3時間行われました。次回は来週11日(火)の予定です。4日の夜には24度目の東北出張で、仙台に前乗りし、5日(水)に名取市の山田市長を訪問し、閖上地区の整備方針をまとめて頂いたことに御礼を申し上げました。被災地の課題を一つづつ解決し、一歩一歩前進させていくことを心掛け、新年度も努力していきます。

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