国政報告(第377号)

 25日(火)夕刻、自民党二階派のパーティ前の講演会で今村前大臣が東日本大震災は「まだ東北で、あっちの方だったから良かった」という不適切な発言をし、26日(水)朝に辞任する事態となりました。ご苦労されている被災地の皆様を傷つけたこと、復興庁の一員として、また政務三役の一人として深くお詫び申し上げます。新たに、被災者であり、被災地の福島県5区選出の吉野正芳大臣が着任され、27日(木)には衆参の復興特別委員会で所信挨拶がありました。改めて、復興庁の使命を自覚し、新大臣の下、努力して参ります。

 先週末に話を戻して、21日(金)の午後、内閣官房アイヌ政策推進会議の第31回政策推進作業部会が開催され、出席しました。推進会議の座長である菅官房長官の下で、座長代理に指名された旨、ご挨拶させて頂きました。アイヌ政策は、私が以前勤務していた北海道開発庁が担当していた歴史があり、ご縁を感じています。現在、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて北海道白老町ポロト湖畔に国立アイヌ民族博物館と国立民族共生公園からなる「民族共生象徴空間」を整備する計画が進められており、作業部会ではその具体的な内容が議論されています。さらに、アイヌの人々の意見を踏まえつつ、総合的かつ効果的なアイヌ政策の推進のため、職責を果たしていきます。

 地元に戻って、22日(土)は大伴家持卿生誕1300年を記念する茶会と、恒例の献花祭に出席の後、高岡オフィス・パークにて株式会社能作の新社屋竣工パーティに、遠路お越し頂いた石破前地方創生相ほか皆さんとご一緒しました。次いで23日(日)は射水神社の春の例祭射水市小杉地区の第3回黒河たけのこ祭り二上射水神社の築山神事党射水市連七美支部総会と行事が続きました。最後は慶友会総会にて、川村会長ほか皆様に最近の活動報告を聴いて頂きました。大震災からの復興に一丸となって頑張っておられる東北の皆さんに、地域づくりの点で学ぶ所が多いことを述べました。

 皆様の激励を糧に、24日(月)に上京し、復興庁の目下の課題である福島復興再生措置法改正案の成立に向け、26日には参院復興特委での質疑・採決が予定されるところまで漕ぎ着けていました。その挙句、25日夕刻からの冒頭の事態で、26日の国会は衆参とも丸一日空転し、27日の吉野大臣の所信聴取でようやく正常化に向けた流れとなってきました。法案審議が連休明けにずれ込むなど、思いも拠らぬ展開で、他の委員会の運営にも迷惑をかけ、申し訳なく思っています。この間、党の衆参国会対策委員会や民進党部門会議に出向いてのお詫びもさせて頂きました。慌ただしく動き回っていた26日、南砺市立福野中学校3年生の皆さんが、就学旅行の一環で国会を訪問してくれ、若々しい生徒さんから元気を頂きました。連休で英気を養い、再び復興の仕事に努力を続けていきます。

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