先週12日(金)に参議院本会議で福島復興再生特措法改正案が可決成立したことで、復興庁での業務は現地に出張して課題を把握することにシフトしました。今週は早速、17-8日(水-木)と宮城県気仙沼市に伺い、菅原市長、熊谷議長始め皆さんの案内で、復興事業の現場を見て回りました。南気仙沼地区、鹿折地区の区画整理事業、有人離島である大島、震災遺構に整備予定の旧気仙沼向洋高校校舎、増築中の魚市場などを訪問し、以前に比べ復興が着実に進展していることを実感しつつ、被災時そのままの旧校舎では津波の破壊力のすさまじさを改めて痛感しました。市街地から大島への架橋事業も3月に橋上部分の据え付けが終わり、白色のアーチが一際目立っており、さらに三陸自動車道の橋脚も湾内に姿を現しています。気仙沼魚市場は、三陸屈指の漁獲量・漁獲高を誇っており、マグロ、サメ、養殖のホヤ、ホタテなど様々な魚が水揚げされ、一部は海外から成田空港経由で陸送されて取引されていました。災害公営住宅も間もなく全て竣工の予定で、仮設住宅の取り壊しも進み、市街地の整備が目に見えてきています。応援職員の確保など、市から出された要望は東京に持ち帰り、順次対応していきます。
また、先週は北陸新幹線を利用して、高岡市立南星中学校、五位中学校、牧野中学校の3校の3年生の皆さんが修学旅行で来京、国会を見学に訪れてくれました。さらに、山本徹県議と支持者の方々、県連女性部の皆さんなど、富山から来訪される方が途切れることなく続き、嬉しい気持ちで対応させて頂いています。
一方、通常国会は会期末まで後一か月となり、衆議院の各委員会での案件処理が急がれる所、懸案の組織犯罪等防止法案の法務委員会での審議終局・採決を目前に、民進党など野党から金田法務大臣の不信任決議案が提出され、18日の本会議で否決されました。先の鈴木法務委員長の解任決議案に続く野党側の動議ですが、実務の責任者である刑事局長の答弁を殊更に避けて、大臣にすべてを答えさせるという民進党の戦術には、審議を尽くす観点から疑問を感じます。入口の手続き論で抵抗することで、敢えて審議を深めずに法案を廃案にしようという姿勢は、立法府の法案審査機能を否定するもので、過去に野党の立場も経験した私には賛成できません。ともかく与党側としては、明19日(金)の委員会採決、22日(月)の本会議上程の日程で進む方針です。
先週末は、13日(土)が在京当番、14日(日)の朝一番のかがやき・つるぎ号で富山経由新高岡に戻り、山東昭子先生をお迎えしての松村謙三先生の精神に学ぶ会の講演会、さらに党第三選挙区支部の総務会に出席しました。ついで、南砺市にて才川議長の政治生活15周年祝賀会に顔出しし、高岡にて地元定塚校下連合自治会の総会・懇親会に出席しました。東北の被災地では、住居の移転に伴うコミュニティの再編、いわば「ご近所力」の再構築が課題となっている折、自分のお世話になっている校下の皆さんに感謝です。来週も状況が許せば、東北・被災地に出向きます。