先週末の5月28日(日)に、第68回全国植樹祭が魚津市で開催され、一昨年に続いて天皇・皇后両陛下が富山県に行幸になられました。27日(土)は、お召列車にて新高岡駅で降車下さり、来島JR西日本社長の先導にてホームを歩かれるところで国会・県会議員の皆さんと一緒にお出迎え致しました。「かがやき」停車運動を続けている県西部の私たちにとって嬉しいご配慮でした。高岡市では昨年末にユネスコ無形文化遺産に登録された御車山の会館を視察下さり、祭り関係者の意気も大いに上がりました。
28日の式典は、多くの県民が参加しての演舞、意見発表、植樹と、森の大切さ、森と海との大切な関係、地球温暖化への取り組みの重要性などをアピールする中身の濃い内容でした。東日本大震災被災3県への苗木の贈呈もあり、次回開催地の福島県の内堀知事も出席され、一歩づつ復興を進める南相馬市の海岸での開催の意義を力強く挨拶されました。式典開会前には雲が厚く、小雨もぱらつく天候でしたが、時間の経過とともに快晴となり、参加者全員での「ふるさとの空」の大合唱ですがすがしく式典を終えました。
このほか、鉄道OB会高岡支部、党金山支部・上平支部の総会や、田中南砺市長の後援会総会などに出席し、29日(月)朝、新高岡駅から「かがやき536号」に乗って、通常国会会期末(18日(日))まであと三週間の永田町に出てきました。組織犯罪処罰法の審議が参議院に移り、衆議院では本1日(木)に衆院選区割り改正法案、明2日(金)にご退位特例法案が本会議で可決の見通しとなっています。各委員会の案件処理も進み、最終的には法務省・厚生労働省の残り案件の扱い次第ですが、会期延長の必要性の判断は微妙かと思います。国家戦略特区での学校法人加計学園の獣医学部新設を巡る問題で、野党側からは予算委員会の集中審議が求められており、その扱いも含めての日程調整になりそうです。
復興庁では、30日(火)に5月16日現在の大震災による避難者数が発表され、96,544人と初めて10万人を割りました。今春、福島県での原発事故による避難指示の一部解除がなされたことと、各地での住宅建設の進展によるもので、岩手県内に避難している方は12,694人、宮城県内は18,706人、福島県内は23,897人と着実に減少しています。一方、福島県から県外に避難されている方は35,818人、県内に避難されている方は23,735人(4月28日現在)で、併せて6万人近くの方が未だ避難を余儀なくされており、復興に向けて引き続き努力していかなければなりません。避難中の方、新たなコミュニティの所属される方それぞれに、心身のケアも大切で、全国26か所に設けられた相談センターの機能の活用など、多面的に被災者支援を続けていく必要があります。
今週末は福島市での会議、来週は岩手、宮城、福島の被災地をそれぞれ訪問する予定です。現場の状況や声を東京に持ち帰り、課題の解決に努力する営みを続けていきます。