国政報告(第389号)

 関東以西は梅雨明けとなり、暑い毎日が続いています。九州北部の豪雨の被害からの復旧作業も次第に軌道に乗り始めていますが、未だ行方不明の方もあり、改めて被災された皆様方にお見舞い申し上げます。

 先週の報告を綴った後、アイヌ政策推進会議座長代理として、13-4日(木―金)と北海道に出張し、国立博物館など「民族共生象徴空間」として整備する予定の白老町のポロト湖畔に伺い、戸田町長、道の山谷副知事始め皆さんと意見交換させて頂きました。現在は基盤の整備から工事が始まっていて、2020(平成32)年4月24日(金)のオープンまでにハードの施設とソフトの展示内容を完成させるべく、急ピッチで作業を進めなければなりません。折しも、我が国を訪れる海外旅行客が順調に増えており、新千歳空港でも国際線旅客ターミナルの増築も進められています。アイヌ文化の特色を生かし、内外のお客様に親しんで頂ける施設を整備し、初年度から訪問者を年間百万人以上とするべく、関係者一同努力することを誓い合う訪問となりました。アイヌの皆様のご遺骨を保管している北海道大学にも足を運び、名和総長やアイヌ・先住民研究センターの常本センター長にも今後に向けた前向きなお話を伺いました。北海道アイヌ協会の加藤理事長始め関係の皆様とも懇談させて頂き、皆の想いが実を結ぶプロジェクトとなるよう、関係者の一人として強く念じる次第です。

 15日(土)に地元の中川高岡市議の後援会総会に出席し、16日(日)は富山新港で3回目となった「タモリ・カップ」の開会式に出席したのち、新幹線で上京し、18時からの都市対抗野球の応援に駆け付けました。平成16年春まで私が勤務させて頂いた高岡市の伏木海陸運送野球部が、5年ぶり4回目の本戦出場を果たし、東京都代表のJR東日本との対戦となりました。相手の投手は今年のドラフトの注目選手で、残念ながら打ち崩せず、3対0で敗退する結果となりました。それでも、守っては11安打を浴びながらも、要所をファインプレーで締めて失点を抑え、スタンドから大きな拍手を受けたこと、嬉しく思いました。捲土重来を期待します。

 連休明けの18日(火)の夜、東北新幹線にて盛岡へ出向き、翌日は35回目の出張で、釜石市(野田市長)大槌町(平野町長)山田町(佐藤町長)を訪ね、復興の現状とご要望を伺いました。3市町は、三陸沿岸でも津波被害の甚大であった地域で、未だ仮設住宅にお住いの方が千人単位でいらっしゃる状況ですが、いずれも今年度から来年度にかけて恒久住宅への移転の見通しが立ちつつあります。3人の首長さんもそれぞれに「復興から創生へ」の想いを力強く語って頂け、意を強くした次第です。

 福島県浜通りなど、未だ厳しい箇所もあることを踏まえつつ、宮城・岩手の進捗を喜び、更なる前進のための30年度予算の要求へと進んでいきます。

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