15日(水)、1年半ぶりに委員会質問に立つ機会を得ました。今国会から理事として所属した文部科学委員会にて、テーマは学校法人加計学園が愛媛県今治市で来春の開学を目指す獣医学部の設置認可でした。獣医学部の新設は昭和40(1965)年以来、52年ぶりで、この間、獣医の数が足りているという認識の下に新設が認められていなかったものを、国家戦略特区による規制緩和で1校のみ設立が認められることになったものです。特区プロセスでの総理官邸の関与の有無が通常国会から問われてきた案件です。
委員会の開催に当たっては、与野党間の質問時間の割り振りが問題となり、13日(月)夕刻の理事懇では与野党が合意できず、14日(火)の午後も断続的に理事懇を持ち、ぎりぎりの所で午後6時前にようやく、与党80分、野党160分、合計4時間で折り合いました。民主党政権時代に、野党であった我が党の要求もあって、与党2野党8の割り振りとなっていたものを、我が党国対では会派所属議員数の割合を基本とした配分に変えることを求め、交渉の結果は与党1野党2となりました。野党側から「与党による質問封じ」と批判されていますが、そもそも個々の議員の職責は、立法府たる国会での質問を通じ、行政権を行使する政府をチェックし、政策を提案することで、質問権は465人の衆議院議員一人一人に平等に与えられるのが基本と考えます。その上で、与野党の別や少数会派への配慮を加味し、個々の案件によって質問時間の配分を適宜調整するのが望ましい運営だと思います。今回の決着は冨岡委員長、鈴木与党筆頭理事、川内野党筆頭理事を中心に関係者が努力された賜物であり、私には妥当な結果でした。
自民党に配分された55分の時間を、前文科副大臣の義家議員が30分、私が25分担当することになりました。義家先生が学部設置認可手続きの政治的中立性を確認され、私は大学設置・学校法人審議会における審査上の意見と申請者の対応、答申の際の留意事項といった各論を質す分担となりました。時間配分が交渉事となったことを受けて、質疑に併せていつも朗唱する万葉集は今回詠まずに、いきなり質問に入りました。学生が十分に実習の機会が受けられるかが一つの焦点であり、学部側の施設構成や教員・患畜数の確保、設置認可後のフォローアップの方法など合計12問をこなしました。マスコミの報道では取り上げられなかったものの、大学設置審や文部科学省の対応を議事録にしっかり残すことで、文部科学委員会における自分の役割が果たせたものと自負しています。
さて、先週末の11日(土)は射水市議会議員選挙の我が党公認・推薦の15陣営の激励に、堂故先生、野上先生、四方県議(第三選挙区支部幹事長)と伺いました。12日(日)は結果として無投票で全員当選となりました。併せて、夏野元志射水市長も三期目をスタートされたところ、国政からもしっかり応援していきます。