新年度予算案審議が参議院に移り、議員立法の各党根回しや政務調査会の会合など党務に励んでいます。いつの間にか寒気も緩み、春の走りの雨に見舞われる永田町の風景を背に、会館で本号を綴っています。国会は森友学園への土地売却を巡り、近畿財務局で決裁文書が書き換えられたのでは、との疑惑が朝日新聞で報道され、財務省の説明が野党側を納得させるに至らず、参議院予算委員会は空転、衆議院本会議も急きょ取り止めとなりました。
今国会のここまでの審議を振り返ってみると、厚生労働省の労働時間調査データの問題、財務省の決裁文書書き換え疑惑の問題と、役所の業務遂行の適切性が問われる事態となっています。調査を出先に命じた担当課で調査の具体的方法がわからなかったり、一つしか無いはずの決裁文書の書き換えの有無が即答できないなど、大方国民の常識では理解しづらい対応が続いており、与党側も政府を支えようが無い状況です。既に働き方改革法案から裁量労働制の部分を削除する結果となっており、現下の財務省の問題も深手にならぬように案ずるばかりです。
さて、先週末は久しぶりに地元に三泊四日の滞在となり、桜井小矢部市長後援会、党福光連合支部及び石黒支部、党高岡市連女性部・青年局・部総会と各会合に出席できました。5日(月)の上京以降は、予算委員会中に溜まった書類の整理や、各省庁のレクなどこなしています。7日(水)には、小泉進次郎議員の部屋で「2020年以降の経済社会構想会議」の幹部打ち合わせがありました。このことは前号で触れませんでしたが、1日(木)に、以前党政務調査会に設けられていた「2020年以降の経済財政構想小委員会」のメンバーだった若手議員の皆さんが中心となって、「同窓会」的に中長期的な我が国の経済社会の課題について自由に語り合いたいという趣旨で立ち上げたものです。私は、復興副大臣に就任する前に小委員長を務めていたご縁で、今一度、若手の皆さんの議論を聴かせて頂く立場で会長をお引き受けした次第です。会議の運営は小泉・福田・村井・小林の4議員が核となり、隔週一回のペースで講師をお招きし、議論を進めてみようという「柔らかいスタート」を切りました。肩の力を抜きながら、バブル以降の時期に社会に出て不安な思いをした若手世代の経験を理解し、「人生100年時代」を生きるこれからの世代の若者にとって魅力的な日本の姿をどう描いていくか、自分なりにも目的意識を持って臨みます。
今国会、6本抱えている議員立法については、既に「二重ローン機構法」が成立し、今週で「福島県議会議員選挙特例法」、「合併特例債期限延長法」の根回しを概ね終えました。今後は郵政、北方領土関係の2法案の作成作業に携わっていきます。空転する国会を案じつつ、幹事長室を含めて党務に邁進していきます。