南国から桜前線が北上とのニュースの後、春分とは思えぬ寒の戻りで、脱ぎかかったコートをまた着込んで年度末を迎えようとしています。森友学園問題に絡む財務省の公文書書き換えの問題で、通常国会の流れもこの3月に入ってガラッと変わってしまいました。昨22日(木)の午後から衆院予算委員会が開かれ、27日(火)の午後2時から佐川前国税庁長官の証人喚問を行うことが決まりました。この日は午前に参院予算委でも証人喚問が予定されており、「誰が、なぜ」書き換えをしたのか、また、政治との関係の有無について与野党委員の質問でどこまで明らかにされるのかが焦点です。国民の皆様の疑念が晴れ、再発防止策を含め、事態が収束できれば良いのだが、と思っています。
先週末は、富山に金曜夜から月曜朝までの滞在となり、17日(土)にはあいの風とやま鉄道の「高岡やぶなみ駅」のオープニングに出席しました。「やぶなみ」は、万葉集に残る大伴家持卿の歌、「やぶなみの 里に宿借り 春雨に 籠り包むと 妹に告げつや」にちなんだ命名で、式典前には万葉衣装に身を包んだボランティアの皆さんの朗唱もありました。平成27年春のJRからの北陸本線の運営移管以来、県内最初の新駅で、東側の木津地区での土地区画整理事業とも連動しており、地域活性化と公共交通利用促進の二つの目的が達成されるよう期待しています。
19日(月)午前に、1月のインフルエンザへの罹患で行けていなかった高岡市民病院での年1回の健康診断を済ませて上京し、20日(火)の党国会対策委員会で準備を進めてきた東日本大震災被災地関連の議員立法を説明し、3本とも了承いただきました。冒頭に述べたように国会が「波高い」動きとなり、委員会での取り扱いのタイミングが難しいものの、与野党各会派の根回しも概ね良好に済ませているので、年度をはさんで早々の成立を期待しています。これで6本中4本のメドが立ち、当面は郵政事業のユニバーサル・サービスを確保するための交付金制度を創設する法案に注力していきます。このほか、党政調の活動では、選挙制度調査会での被選挙権年齢引き下げ問題の検討、財政再建特命委員会での新たな財政再建計画策定に向けた提言取りまとめ、の二つの仕事に主に携わっています。選挙対策委員会については、沖縄の名護市長選に続き、石垣市長選でも我が党が支援する候補が当選し、一段落です。
21日(水)の祝日は地元で夏野射水市長の後援会総会に出席し、22日は総務委員会でNHK予算を審議・承認しました。今週末の25日(日)には党大会が予定されており、憲法改正を含め、今後の政権運営方針についての安倍総裁の演説が注目されます。昨日の党憲法改正推進本部で9条に自衛隊を位置付ける案の取りまとめもなされ、後半国会での議論の展開を注視していきます。