国政報告(第427号)

 今年は寒暖の差の激しい気候が続いていますが、ここへ来て東京も急に暑くなり、汗ばむ毎日を過ごしています。先週から正常化した国会は、14日(月)の午前・午後の予算委員会集中審議を始め、順調に日程をこなしていますが、来週は波乱含みとのことです。

 前号では触れませんでしたが、先週9日(水)、久しぶりに日中韓サミットが東京を舞台に開催されました。安倍総理と中国の李首相、韓国の文大統領の間で、北朝鮮を含む東アジアの諸問題について率直な意見交換がなされたことは大きな成果だと思います。今後は秋の安倍総理の中国訪問、来年の習主席の日本訪問とシャトル外交が続くほか、来週には日ロ首脳会談もモスクワで予定されるなど、活発な外交が展開される予定です。注目の米朝首脳会談は、6月12日(火)のシンガポールでの開催が発表されたのち、北朝鮮側からキャンセルの報道が出るなど最後まで予断を許しませんが、この機会に、核・ミサイル・拉致問題の前進を大いに期待するものです。

 先週末の地元では、12日(土)に党第三選挙区支部総務会に併せて松村謙三先生の精神に学ぶ会との合同講演会が大東文化大学の武田知己先生をお招きして開催されました。東アジアを始め、国際情勢が激動する今日、日中友好に強い信念を持って取り組まれた松村先生の貴重な足跡に改めて想いを馳せるお話を聴かせて頂きました。会では今夏、有志による中国訪問を計画しています。このほか、堂故先生を支援する堂峰会党射水市連大江支部の総会県商工会議所青年部地元高岡市定塚校下連合自治会の懇親会にも顔を出すなど、多彩な土日を過ごしました。

 13日(日)夜に上京して臨んだ14日午前の予算委員会は、外交等諸問題がテーマとされたものの、野党側の質疑は10日(木)の柳瀬前総理秘書官に対する参考人質疑を受けて、加計学園獣医学部の設置許可問題に集中しました。柳瀬氏と加計学園、愛媛県関係者との面談結果の報告が総理になされなかったことの確認など、質問があったものの、野党側からは新たな論点の提起はほとんど見られませんでした。今後、23日(水)には財務省から森友学園問題に絡む書き換え前の文書が提出される予定で、これを受けた予算委員会の開催を与党側から提示している状態です。

 一方、私の携わる議員立法については、5本目の「郵政ユニバーサルサービス確保法案」の各党協議がほぼ整い、来週22日(火)に衆院総務委員会で審議頂けそうです。さらに、事務局長を務める党選挙制度調査会で議論されていた公職選挙法の改正案(要介護度3、4の方への郵便投票制度の拡充)も急遽成案を見る所となり、来週にも与党内の手続きを終え、野党側に提示できそうな状況です。また、3年ぶりの財政再建計画策定に向けた党からの提言の取りまとめなど、忙しく永田町を走り回っています。次号で報告します。

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