国政報告(第433号)

 今週の東京は、梅雨の中休みというよりは、夏のような晴天で、25日(月)には気温もぐんぐん上昇し、暑い一日となりました。先週20日(水)に延長が決まった後、空転していた国会は、25日午後の参院予算委員会の集中審議で動き出し、26日(火)には参院でTPP法案、働き方改革法案の総理入り質疑があり、両案とも採決の環境が整いつつあります。27日(水)は、今国会2度目の党首討論が予定され、森友・加計問題のみならず米朝首脳会談を受けた我が国の取り組みも議論されるなど、「言論の府」として発信できる状況は、一議員として好ましいと思っています。折しも、27日午後に、「2020経済社会構想会議」として国会改革をテーマとした中間取りまとめを二階幹事長に提出世の中に発表する予定です。小泉会長代理、福田幹事長ほか若手のメンバーに大車輪で提言書をまとめて頂き、会長の立場としては皆さんに感謝しながら、国会改革に一石を投じる結果になればと祈っています。

 先週21日(木)には、敦賀以西の北陸新幹線の建設促進を目指す党のWT会合があり、衆院福井2区選出の高木毅議員、参院石川県選出の岡田直樹議員を中心に、国土交通省鉄道局から現状をヒアリングしました。敦賀までの工事は、用地取得率も90%後半に高まり、平成34年度末の開業に向けて順調に推移しているとのことです。ただ、ここへ来て建設資材・労務単価の上昇により、九州新幹線で工事費が1200億円程度上振れし、金沢・敦賀間も精査中で、補正予算など手当てが必要となる見込みです。敦賀以西は、29・30年度の調査を経て、31年度から環境アセスメントに入る予定ですが、4年間かかるとされる作業期間をお願いし、一日も早い着工を求めました。併せて、一番重要な、事業財源の手当てにつき、施設貸付料や鉄道運輸機構の勘定など様々な可能性を引き続き探っていくことで一致しました。

 週末は地元に戻って、23日(土)は米原蕃県議の後援会総会24日(日)は慶友会総会にてそれぞれ国政報告の機会を頂きました。安倍総理の下の5年半の内政・外交の成果に始まり、通常国会の動き、新潟県知事選から延長への流れ、我が党の参議院の定数改正案など説明し、9月に予定される総裁選を超えて、挙党態勢で前進していく決意を申し述べました。森友・加計問題についての国民の皆様の不信感は未だ十分に払拭したとは言えず、総理始め関係者で粘り強く説明責任を果たしていく必要があります。一方、米朝首脳会談など、急展開する東アジア情勢など、外交面での政権に対する期待度は内閣支持率の上昇に見られるとおり、高まりを見せています。ここは愚直に頑張ることが大切です。26日に富山市内で発生した交番・学校襲撃事件でお二人の尊い命が失われました。ご冥福をお祈りし、安心・安全のまちづくりを念じ、筆を置きます。

カテゴリー: 国政報告 パーマリンク