この国政報告は50号毎に小冊子にしており、本号で9冊目となります。振り返れば、昨夏に復興副大臣を退任し、4期目に入らせて頂いて副幹事長、予算委員会理事、選挙対策委員会事務局長など党務と国会審議に汗をかき、通常国会では7本の議員立法に関わりました。各種選挙については、新潟県知事選の勝利を受けて9月に4週間駐在して臨んだ沖縄県知事選は8万票差の敗戦に終わりました。深い反省の中、改めて復興副大臣を拝命し、再び東北・東京・富山を行き来する毎日が戻ってくるまで、小泉代議士と取り組んだ国会改革の提言、中国・東南アジア訪問、6年ぶりの総裁選など多くの経験が詰まった一年間でした。地元で支えて頂いている皆様始め、様々な方々のご厚意は、感謝に堪えません。今後は500号・「国政10年」の節目に向かい、努力して参ります。
今週の国会は、10月29~31日(月~水)に衆参で2日間づつ各党の代表質問がありました。内政では来年10月の消費税引き上げに係る諸政策、外交では最近変化に富むロシア、中国、韓国、北朝鮮への対応、そして安倍総理の提起する憲法改正を巡り、論戦が交わされました。ついで11月1日(木)からは、当面の災害復旧・復興と学校へのクーラー導入支援を柱とする補正予算案の審議が衆院予算委員会で始まりました。この後は、12月10日(月)までの会期内に、外国人人材の受け入れ、漁業政策の改革、人事院勧告への対応、日EUEPA批准などの案件処理が課題です。
一方、復興庁の業務では、4度目の出張にて30日夜に仙台に入り、31日は宮城県の岩沼市、丸森町、山元町、松島町、塩竃市、七ヶ浜町と6市町を訪問し、近況を伺いました。いずれも、「住まいの復興」はほぼ終わり、首長さんたちの思いも、生業(なりわい)の振興を含め、復興から新たな地域づくりへと、より前向きになっていました。一方、丸森町など県内内陸部に東電福島第一原発の事故に起因する放射性廃棄物が残存しており、その処理が依然として課題であることを認識し、宮城県はもとより所管の環境省と連携して対応しなければ、と痛感した次第です。塩竃市では、地元企業と東京等の企業担当者との語り合いを通じて商売のマッチングを図る「結の場」の23回目に主催者(復興庁・塩竃市)代表として出席、挨拶しました。帰京後、キャリー・ラム香港行政長官の公式訪日に際してのレセプションに渡辺大臣、加藤次官ともども出席しました。香港は今般、日本からの農林水産物の輸入規制を一部緩和しており、御礼と併せ、福島県に係る輸入停止措置の見直しを要請しました。
先週末は、高岡市で裏千家淡交会の北陸・信越地区大会に出席、山本徹県議の後援会総会、福島小矢部市議会議長の就任祝賀会にも顔を出しました。東京では30日夕刻に県JA青年部の役員の皆さんとの恒例の懇談会にも出席し、秋本番の活動が続いています。