国政報告(第452号)

 11月も半ばとなり、国会周囲の銀杏の葉も大分黄色くなってきました。臨時国会も召集から3週間を経過し、13日(火)の衆院本会議では、焦点となっている出入国管理法等改正案の趣旨説明・質疑がありました。長期にわたる緩やかな景気回復と人口の高齢化に伴う労働需給のひっ迫を受け、全国各地で様々な業種において深刻な人手不足に悩む実情があります。女性・高齢者の活躍の場を拡げるだけでは追い付かず、本法案により、一定の要件を満たす外国人労働者に在留資格を与えて受け入れる制度を創設しようとするものです。政府答弁では、制度の対象となる希望があるのは14業種とされており、それぞれに今後5年間の受け入れ予定を見積もり、近日中に公表するとされています。野党側からは、公表後でなければ具体的な審議に入れないとの意見や、既存の外国人研修生制度の問題点への対応が先決との意見が出ています。人手不足への対応の必要性については、大方の一致する所と思われ、出入国管理の適正な運用や外国人労働者の労働基準の保持といった論点を整理し、今国会での成立を期し、政府としても努力すべき局面です。

 さて、先週末の9日(金)は、福島県のアンテナショップ「日本橋ふくしま館(ミデッテ)」にて農業高校の皆さんの出張販売を激励し、富山に向かいました。10日(土)は、党射水市連作道支部総会の後、歯科医師の先生方で組織頂いている私の後援会にて東北の復興の現状をお話しする機会があり、被災地へ引き続き想いを寄せて頂くようお願いしました。秋晴れの11日(日)は、桜井小矢部市長の4選を目指す出陣式で挨拶の後、山形3区の加藤鮎子代議士をお招きした富山県第3選挙区女性部の年1回の講演会に参加しました。ご自身が政治と関わったきっかけから、我が国の政治分野での女性活躍の現状、さらにはご自身の経験を踏まえ、将来の変化への期待を真摯に語って頂きました。夕刻には南砺市城端の善徳寺の修復工事竣工式に出席し、桜井市長の無投票当選のお祝いは翌日が在京当番のため失礼して新幹線で上京しました。

 今週は新年度予算の編成作業が佳境に入る時候でもあり、各種団体の全国大会が相次いで開催され、首長さんを始め地元関係者も多数上京されています。13日朝には北陸経済連合会役員と北陸3県選出国会議員との懇談会や全国史跡整備市町村協議会、全国漁業者大会と顔を出す間に、沖縄振興調査会・美ら島議連の合同会議で新年度の税制改正要望をまとめました。14日(水)も、日本海沿岸地帯振興連盟総会、地すべりがけ崩れ対策都道府県協議会総会、全国市長会役員の皆さんとの意見交換会と出席する一方、復興庁にて東北市長会の谷藤会長(盛岡市長)ご一行の要望に副大臣として応対しました。引き続き、新年度の予算・税制のとりまとめに向け、持ち場で役割を果たすべく努力していきます。

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