国政報告(第457号)

 国会が終了し、今年も後10日余り、政府では14日(金)に新年度の税制改正大綱をまとめ、今週は予算の大臣折衝を経て、21日(金)には今年度の第2次補正も含め、予算編成を終える予定です。私も、議員会館、復興庁、現地出張と仕事を進めています。昨19日(水)には高岡商工会議所の川村会頭はじめ有志の皆さんの激励訪問を頂き、東北と富山の話題で楽しく過ごしました。

 再度の副大臣着任以来、被災地への出張は10回となりました。13-4日(木-金)は福島県に行き、会津若松市に避難を続けている大熊町役場から、田村市葛尾村川内村と役場を回りました。除染と避難解除が徐々に進む中、大熊町と双葉町は未だ全域に避難中です。それぞれ、昨年から特定復興拠点を設け、避難解除に向けた除染・家屋解体が進んでいます。大熊町は、居住制限区域となっていた大川原地区に役場の新庁舎を建設し、来春を目途に先行して帰還できる見込みです。渡辺町長からは、太陽光やバイオマスを用いた再生エネルギー拠点づくりの意気込みも承りました。

 再生となった楢葉町のJヴィレッジのホテルで宿泊し、翌日は富岡町広野町双葉町(役場がいわき市勿来地区に避難中)を訪ねました。避難解除が進んだ自治体では、次代を担う若者や子供たちが一人でも増えて欲しいという思いが強く、特色ある教育や雇用創出への国の取り組みを求められました。産業面では、イノベーション・コースト構想を進めていますが、企業立地と併せて人材育成の視点もしっかり持つべきと思いました。また、浜通りへの「Iターン」(移住)についても、積極的に受け入れたい意向で、大学のサテライトなど研究者・技術者の来訪・定住を増やす必要があります。

 双葉町では、中野地区の産業団地の造成が進み、立地の引き合いも強いそうです。2020年3月に予定される常磐線の全線開通に向け、団地の稼働と、双葉駅周辺の避難解除を目指しています。今まで、先が見えないご苦労が続いていましたが、ようやく帰還が視野に入り始め、二年前に初めてお会いした時から見ると将来に向けたお話に力がこもり、嬉しく思いました。

 14日の午後は仙台に移動し、第2回復興五輪連絡調整会議を主催しました。出席頂いた3県担当者からは、聖火リレー、ホストタウン、競技会場の受け入れ態勢など、準備状況を披露頂き、組織委員会との調整を密に進めていくことを確認しました。被災地の復興状況のアピールや地元食材の活用など様々な取り組み課題があり、一足先に開催されるラグビーワールドカップ2019の経験も生かして盛り上げて行ければ、と思います。

 東北から大宮経由で戻って、週末の15日(土)は高岡市伏木で向県議の後継で出馬予定の針山健史さんの後援会発会式に出席して上京、16日(日)からの岩手出張の報告は次号とします。

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