国政報告(第467号)

 3月に入り、富山は昨年とは打って変わって、少雪のまま春を迎えそうな気配です。来週には東日本大震災の発災から8周年となるため、被災地の現状の報道が増えているように思います。改めてお亡くなりになった多くの方々を追悼し、被害に遭われ、未だ避難を余儀なくされている方々のご苦労に思いを致し、一歩一歩、復興・創生を着実に進めていく決意を新たにします。

 先週の2月27日(水)夕刻、私の前任の高岡市長だった故佐藤孝志様の通夜に参列し、4期16年、市の行財政改革に尽くされ、歴史文化都市の礎を築かれた業績を偲びました。一方、渡辺大臣が官邸で安倍総理と面会され、設置期限を2021年3月末に控える復興庁の後継組織について指示を頂きました。引き続き、政治の責任とリーダーシップの下で復興を進める司令塔機能を持った組織を置くよう検討するようにとの事で、被災地や各方面からのご意見に沿った方向で進んでいくものと思います。28日(木)は、日本経団連に続き、日本商工会議所の三村会頭ほか皆様と復興庁の渡辺大臣との面談に同席し、これまでの復興への支援に感謝し、今後とも一緒に取り組んでいこうと語り合いました。

 3月1日(金)は、新年度予算案を年度内成立させるために参議院に送付すべき最終日となりました。午後1時からの本会議では、野党側から毎月勤労統計の不適切な取り扱いを理由に根本厚生労働大臣の不信任決議案が提出され、これを処理した後、各委員会で予算案及び税制改正等の関連法案が順次可決されました。午後10時50分から本会議が再開され、2日(土)午前2時までかけて全議案を可決、参議院に送付できました。これで新年度予算の年度内成立が確定し、各自治体の事務にも支障が出ない事となりました。

 衆議院の予算審議を振り返ると、厚労省の統計問題が焦点となりましたが、事の本質は、役所内における統計部門の扱いが、人材面・財政面でなおざりにされており、幹部職員の問題意識が薄かった事にあるものと見ています。昨年の裁量労働制に係るデータの誤りにも通じる問題で、「業務の在り方」を見直す事が必要ですが、野党の追及は総理秘書官とのやり取りに力点が移り、本質論と今後の対策の議論が深まらなかったのが残念でした。

 睡眠不十分のまま、2日朝一番の新幹線で富山に戻り、酒井県議の事務所開き高木繁雄氏米澤博孝氏の叙勲祝賀会に出席3日(日)は南砺市福野地区で開催された石破先生の後援会総会に出席の後、夕刻は党井口支部で国政報告の機会を頂戴しました。

 4日(月)朝に上京し、衆議院の議員会館地下の食堂前で開催された恒例の「復興フェア」にて渡辺大臣とともに大島議長・高市議院運営委員長をお迎えしました。被災地を「知って・食べて・来てもらう」姿勢でこれからも復興の現状のPRに努めます。

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