桜が見頃を過ぎたところで、強烈な寒の戻りで、今日(10日(水))は関東北部に雪かも、との予報が出ています。週末の統一地方選前半戦の投票日(7日(日))、富山県議会議員選挙では公認候補32名が当選、魚津・黒部の保守系無所属新人も加えると、同志が34議席を占める見込みです。第三選挙区内では、定数7に対し、6名を擁立した高岡市選挙区の行方が気がかりでしたが、渡辺・山本・川島・酒井・針山・瀬川の全員当選となり、ホッとしています。有権者の皆様の負託を受けた新たな布陣で、県政の更なる発展を願い、また、持ち場で努力して行きます。
一方、国政では塚田国土交通副大臣兼復興副大臣が九州の集会での「忖度」発言で5日(金)に辞任、富山では富山市議会の政務活動費不正受給問題で4名が9日(火)に起訴されるなど、政治不信を招く事態も起きています。心して政治に臨んで行きます。
復興庁では、6-7日(土-日)と気仙沼市に出張しました。宮城県沿岸15市町村の中でも石巻市と並んで復興に時間を要する地域でしたが、発災から8年を経過し、さすがに竣工する施設が増え、「住まい」については住宅の供給など完遂のメドが立っています。日曜の気仙沼大島大橋の開通式への出席に併せ、菅原市長ほか皆さんに案内頂いて事業個所を見て回りました。まずは、防潮堤の整備を巡り、住民との調整に時間をかけた大谷海岸です。人気の高かった白砂の海水浴場を残すため、堤を海岸線から後退させ、国道45号をその上に乗せ、背後地も堤の高さまでかさ上げすることで合意され、急ピッチで工事が進んでいました。次いで、3月に旧気仙沼向洋高校校舎を利用して開館した震災遺構・伝承館に伺いました。津波に襲われ、自動車が折り重なるようにひしゃげた姿など当時のままに保存されており、津波の映像や被災された方の想いなど視聴するうち、涙が流れ、改めて「復興の完遂」を自らに誓いました。市内で心の復興に取り組む「手招家(よってけ)」の菊田代表のお話を聴かせて頂いた後、内湾地区の商業施設や鹿折地区の区画整理事業が完成した姿を確認しました。最後に外洋に面する唐桑半島で韓国発祥の自然体験トレッキングである宮城オルレの「気仙沼・唐桑コース」を見学しました。日曜朝は、高度衛生管理に対応して復旧・再整備された魚市場にも寄り、生業や街の再生を通じ、地方創生・交流拡大に意欲的に取り組む気仙沼を体感した2日間でした。
大島大橋は、住民の皆さんの半世紀に渡る悲願を実現したものです。大震災の折には電気・水道が断絶し、津波のガレキでフェリーによる交通手段も途絶した経験もされただけに、開通式には事業主体である県の村井知事、浅野前知事はもとより、古賀誠先生、小野寺先生始め県選出国会議員など多数出席されていました。これからも、被災地の皆さんに喜んで頂ける復興を心掛けていきます。