12日(土)から13日(日)にかけて、関東から東北を縦断した台風19号は、大量の降雨をもたらし、長野県の千曲川や福島県、宮城県の阿武隈川が決壊するなど甚大な被害をもたらしました。17日(木)朝現在の内閣府のまとめでは、死者65人、行方不明14人、家屋の床上浸水が19,708棟となっています。先月までお世話になった東北の被災地を含め、亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、被災された方々にお見舞い申し上げます。農作物など、さらに被害が明らかになってきており、各省庁を挙げて対策を進めています。富山県では、風水害に加え、北陸新幹線が、千曲川の決壊で長野車両基地に浸水したことから長野・上越妙高間で不通となっており、首都圏とのアクセスが厳しくなっています。JRでは、概ね1~2週間で復旧させる考えですが、車両の3分の1に当たる10編成が浸水の被害を受けたため、運転本数が平時の5~6割に留まる見通しです。当面、富山・小松空港からの羽田便の臨時増便や機材の大型化、米原経由や長岡経由の鉄道の活用など代替手段の強化での対応となるも、観光客のキャンセルなど、影響は免れません。
党でも、15日(火)、17日と多数の議員が参加した非常災害対策本部の会合があり、被害の現状と政府の対応を聴取するとともに、各議員が地元の実情を踏まえた必要な措置について発言・申し入れを行いました。北陸信越ブロックでも17日に両院議員会を開き、迅速な対応を求める決議を行い、関係方面に要請しました。
さて、臨時国会の動きは、先週の10-11日(木-金)の衆院予算委員会に続いて、15-16日(火-水)と参院予算委員会が開かれ、台風19号対応を始め、国政上の諸課題所について質疑がなされました。これを受けて各常任委員会も18日(金)以降、順次「店開き」と称して、関係大臣の所信的挨拶を聴取し、質疑を行っていきます。私の関わる衆院文部科学委員会も、与党側の馳筆頭理事と野党側の川内筆頭理事の間で開会に向けた折衝が続いています。
私については、12日朝に地元に戻り、13日は定塚公民館祭りに顔を出し、14日(月・祝)の朝に新高岡駅を出発して、米原経由で東京に出ました。すっかり北陸新幹線での行き来に慣れてしまったところで、4時間50分の移動時間がずいぶん長く感じられ、改めて新幹線の威力を思い知らされました。東京では、上述の台風19号関連の会議に出席したほか、文部科学、総務関係の党政務調査会の各種会合に出席しました。ラグビーワールドカップ予選では、日本がスコットランドに勝って、決勝トーナメントに進出し、ノーベル化学賞を吉野彰さんが受賞するなど、明るい話題がある反面、神戸市の教師間のいじめ問題など、学校現場では様々な問題が生じています。文部科学委員会での質疑を通じ、より良い行政の展開につながるよう念じて、来週へと進んでいきます。