国政報告(第498号)

 秋の青空の下、わずかに色付いた国会前の銀杏並木に目をやりながら、本号を綴っています。昨22日(火)は即位礼正殿の儀に参列する機会を頂き、天皇陛下のお言葉を拝聴しました。朝から雨風の強い天候でしたが、儀式の行われる午後1時直前からにわかに雨が上がり、日も射してきて、「令和」の幸多き船出を予感させるひと時でした。外国からの賓客も大勢参列される中、厳粛かつ華麗、また意義深い時間を過ごさせて頂きました。

 23日(水)の今朝は、今国会最初の文部科学委員会が開催され、私の委員長就任挨拶の後、萩生田文部科学大臣、橋本オリ・パラ担当大臣ほか担当副大臣・政務官の所信的挨拶を聴取しました。この後は、所信を受けての一般質疑、案件審議へと進んで行きます。本会議も24日(木)に日米貿易協定の趣旨説明・質疑が予定されており、御代替わりの行事をはさみながら進んでいきます。

 一方、台風19号に伴う各地の被害は徐々に全貌が明らかとなり、安倍総理から激甚災害指定や補正予算の早期編成について方向性が打ち出されています。上越妙高・長野間で運休となっていた北陸新幹線は、JR東日本・JR西日本社の懸命の努力により、25日(金)から通常の9割方の運転本数で復旧する事となりました。新高岡駅停車の臨時かがやき号については、当面見合わせが続きますが、まずは沿線全体の立場が優先されるのは当然で、復旧に感謝しつつ、今後の運転再開を願いたいと思います。台風19号については、党の非常災害対策本部も逐次会合を開き、各議員の地元での諸問題を政府に伝え、対策頂いています。21日(月)の会合では、17日(木)の北陸信越ブロック両院議員会での決議の内容を代表して報告しました。今回の災害を見ると、堤防、ダム、遊水池など整備を進めてきた河川では、溢水、氾濫、破堤などを免れた一方、整備途上の地域や、河川の中流域(長野県、福島県)で大きな被害が出ています。改めて、国土強靭化の一環として降雨予測に基づく中長期的な河川整備の計画を立て、地道に実行するとともに、災害時の避難行動を周知させていく事が大切だと痛感します。

 先週に戻り、18日(金)は富山空港行きの飛行機で地元に戻り、19日(土)は南砺市で社会福祉法人マーシ園の設立60周年記念式典NPO法人善徳文化護持研究振興会の設立総会に出席しました。後者は城端別院善徳寺に残る1万点余りの古文書や史料の調査解読に民間の立場で取り組むもので、行政の支援も期待されます。その後、党射水市連片口支部総会にも顔を出しました。20日(日)は、高岡市で県主催の木曽義仲と巴御前に係る講演会の冒頭で挨拶の後、久しぶりに瑞龍寺八丁道おもしろ市の開会式に出席しました。地域で住民の皆さんが多彩な活動を主体的に進めておられることに改めて感銘し、良い形での応援を心掛けて行こうと思いました。

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