国政報告(第502号)

 先週は御代替わり関連の行事にて、14日(木)に大嘗祭、16日(土)に大饗の儀に参列する機会を得ました。大嘗祭には、夕刻皇居に伺い、一度目の「悠紀殿供饌の儀」が午後6時半頃から9時過ぎまで、二度目の「主基殿供饌の儀」が翌15日(金)御前零時半頃から3時過ぎまで執り行われました。儀式のために皇居内に特別に築かれた大嘗宮の中の幄舎(テント状の建物)から遠目に殿内の儀式の進行を見守りました。途中、天皇陛下が出入りされる際に、高岡市福岡町で製作された「御菅蓋(おかんがい)」が頭上で揺らぐ姿を確かめることができ、嬉しかったです。夜も更けるにつれて気温も下がり、厳粛な行事を終えて空を見上げ、「明けの明星(金星)」の輝きが心に残りました。大饗の儀では、両陛下御出席の下、悠紀地方となった栃木県、主基地方となった京都府でそれぞれ産した新穀で醸造された白酒、黒酒(植物の炭で着色されたもの)とともに料理を頂き、宮内庁楽部の舞を鑑賞しました。一連の行事に参列し、貴重な機会を得たこと、支援頂いている皆様に感謝申し上げ、改めて令和の時代の国づくりに努力する決意を新たにしています。

 17日(日)、地元では伏木富山港新湊地区の中央埠頭再編整備事業の着工式典に出席した後、高岡市戸出地区にて国政報告会を開催し、上記の感謝と想いを聴衆の皆様に伝えました。港湾事業については、バルク貨物を扱う岸壁の水深を10mから14mに増深し、5万トン級の船舶の荷捌きの効率化を目指すものです。

 一方、国会では担当する文部科学委員会で15日に給特法の3日目の質疑があり、討論、採決の結果、可決すべきものとして19日(火)の本会議に上程、可決して参議院に送付されました。委員会では野党側の精力的な質疑により、教員の在校時間を着実に減らし、1年単位の変形労働時間制が休日のまとめ取り以外の目的に悪用されないよう、省令・通達等でしっかり方向付けすることが確認され、附帯決議にまとめられました。残念ながら、採決には野党側会派の立国社、共産の同意が得られず、委員長職権で行うことになりましたが、附帯決議には共産以外の与野党会派の賛成が得られ、まずまず実のある審議になったものと思います。本会議では、委員長報告のために与党に回って初めて登壇する事となりました。

 次いで20日(水)の委員会は、一般質疑として、高大(高校・大学)接続、具体的には令和2年度からの大学入学共通テストへの国語・数学の記述式試験導入について議論されました。今後、22日(金)、27日(水)と質疑が予定されており、議論が深まることを期待しています。このほか、首里城火災を受けての沖縄振興調査会の復元決議や、各種団体の予算・税制要望への対応など、慌ただしくも充実感のある毎日です。補正予算を始め、新年度に向けての政策の議論もフォローしていきます。

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