国政報告(第504号)

 師走に入り、さすがに朝晩の気温も下がってコートの着用を始めました。衆議院の文部科学委員会も11月27日(水)の高大接続(大学入試共通テストなど)の審議を終えて、舞台は参議院に移りました。国会では「桜を見る会」を巡る質疑がもつれて29日(金)は午後1時開会予定の衆院本会議が3時に遅れ、夕刻の新幹線で富山に戻りました。桜を見る会の運営については、近年、招待者の基準など規律が緩んでいたことは事実であり、来春は中止して在り方を見直すという方針は妥当だと思います。また、内閣府の招待者名簿の保管期限も、翌年への接続を考えると1年以上に延長すべきです。その上で、野党等から投げかけられている質問に可能な限り丁寧に答えていく事で説明責任を果たしていくのが筋道と思います。

 地元では、30日(土)に第三選挙区支部と松村謙三先生の精神に学ぶ会の共催で、佐藤勉衆議院憲法審査会長をお招きして時局講演会を開催しました。元総務大臣で、情報通信・放送分野の政策のまとめ役でもある先生からは、5Gへの国の取り組みや地域展開へのアドバイスから現下の憲法審査会の動きに至るまで幅広くお話を頂けました。夕刻は、党射水市金山支部の懇談会に顔を出した後、歯科医師会の後援会総会に出席し、国政報告をさせて頂きました。12月1日(日)は、会長を仰せつかった金沢福光連絡道路整備促進期成同盟会の活動の一環として、馳浩会長代行、佐々木紀国土交通政務官の参加も得て、翌日から冬期間通行止めとなる現道を視察しました。山野金沢市長、田中南砺市長ほか地元の県議、市議、自治会関係の皆さんにも同行頂き、刀利ダムから県境までの難所を含め、現状が把握でき、来年1月に予定されている富山県庁への要請活動につなげていきます。

 2日(月)朝に上京し、午後からは党本部で税制調査会の来年度税制改正項目の「〇×審議」に出席しました。今年の主要な検討項目は、電力会社の地方法人税の課税方式の変更、ゴルフ場利用税の課税対象の縮減などでした。前者については、電力自由化、送配電分離を踏まえ、収入金に課税する方式を一部変更(減税)することになり、後者はオリンピック等競技大会に出場する選手について免除することで決着の見通しです。このほか、沖縄や東北の被災地に関する特別措置も概ね延長が認められました。

 3日(火)には政務調査会の全体会議があり、政府にて策定が大詰めを迎えている経済対策を議論しました。今年度の補正予算と新年度予算を対象に、災害復旧、海外の景気腰折れリスクへの対応、経済成長の後押し等に重点を置いた内容です。私見ですが、本対策により、来夏の東京オリンピック・パラリンピックまで、景気失速を防ぐものと思われます。臨時国会の会期末は9日(月)で、その後は補正・当初の2予算案の編成内容について報告します。

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