国政報告(第507号)

 今年最後の報告となりました。復興副大臣として8か月余り、宮城県を中心に、東日本大震災の被災地に通い、秋の臨時国会からは文部科学委員長として委員会運営に努力しました。この間、万葉集ゆかりの「令和」と元号が改まる御代替わりにて、宮中の諸行事に参列する機会を頂けたのも、皆様に支援頂いた賜物と感謝申し上げます。秋には相次ぐ台風の襲来により、千葉県で大規模停電が発生したほか、千曲川や阿武隈川の決壊で長野県、福島県、宮城県などで大きな被害に見舞われました。改めて被災された皆様にお見舞い申し上げます。沖縄では、那覇市の首里城が火災で焼失し、党沖縄振興調査会事務局長として小渕会長、宮腰座長の下で適切な政府の対応を求めました。同期の小泉環境大臣の結婚と初入閣もうれしいサプライズでした。様々な思い出とともに年を越そうとしています。

 先週末の20日(金)には新年度予算案が閣議決定されました。地方財政については、例年通り一般財源総額が確保され、赤字債である臨時財政対策債も残高が減る所まで発行額が抑制されました。文部科学関係では、教員の働き方改革を進めるため、教員の加配や部活動支援員、スクール・サポート・スタッフの増員などが認められました。地域では利賀ダムの建設予算が33億円台に伸び、先の補正予算による東海北陸自動車道の四車線化の促進とともに社会資本の整備が進みました。一方、財政再建の視点からは、消費税率が引き上げられたものの税収が伸び悩み、社会保障費は人口の高齢化による自然増を目標内に抑制したものの、全体として赤字国債の発行額は1千億円の減額に留まりました。2025年度にプライマリー・バランスを黒字化しようとする目標の達成には、今後さらに厳しい改革が必要になるものと思います。

 週末の21日(土)は選挙区内の各支部を挨拶に回り、22日(日)は南砺市の片岸市議の市政報告会に出席しました。週明けの23日(月)に再度上京し、予算関係の資料を整理したり、各省庁のレクを受けたりして24日(火)夕刻には富山に戻り、しばらくは故郷での毎日です。

 この間、日本郵政グループへの情報漏洩で鈴木総務事務次官が辞職し、IR関連の収賄容疑で秋元司衆議院議員が逮捕されました。総務省の事案は、かんぽ生命の不適切な保険販売について報告徴求がなされている状況下でOBに倫理監督官を兼ねる現役事務方トップが処分の検討状況を漏らしたものです。公務員倫理を巡る問題が続発する中、私にもかかわりの深い総務省での事件に落胆し、再発防止を強く願います。平成24年冬の政権復帰から8年目を迎え、「日本を取り戻す」という公約と初心を改めて想起し、来る令和2年を実りあるものとするよう、気を引き締めて新年を迎えます。来春は松の内明けからの報告とさせて頂きます。

カテゴリー: 国政報告 パーマリンク