この一週間で、新型コロナウイルスは欧米を中心に感染者が急増し、WHOは「世界的な流行(パンデミック)が進んでいる」と厳しく警告しています。感染者数は今日(24日(火))朝の時点で36万人を超え、イタリア、スペイン、フランス、米国などで増えています。日本国内(クルーズ船の方を除く。)では、先月末からの官民挙げての警戒行動の成果もあって今日の昼時点で1128人に留まっています。しかし、東京都での感染者数が県別トップとなり、感染経路が特定できないケースが半数を超えるなど、学校再開はできても、予断を許さない状況が続いています。
東京オリンピックについて、今夜、先ほど、安倍総理とバッハIOC会長との電話会談が行われ、大会開催の1年延期で合意したとの事です。20日(金)にギリシャから聖火が宮城県の航空自衛隊松島基地に到着し、宮城、岩手と展示され、今日福島市に運ばれましたが、26日(木)から予定されていた聖火リレーも中止となりました。復興副大臣として復興五輪への準備に携わる機会を頂いた者として、延期は残念ですが、現下のウイルスの状況では止むを得ない判断だと思います。その上で、聖火を「復興の火」として灯し続け、東日本大震災からの復興のみならず、このパンデミックに人類が打ち勝ったことを記念できる大会の来夏までの開催に向けて、皆で努力していきたいです。
さて、先週の18日(水)には2020年以降の経済社会構想会議を一か月ぶりに開催し、慶応大学医学部の宮田裕章教授を講師にお招きして、大量データ時代における科学技術と社会との関わりを議論しました。今後も月1~2回のペースで勉強会を続ける予定です。19日(木)には党沖縄振興調査会で宮腰光寛座長の下、首里城再建に向けた提言を取りまとめました。月末にも政府で作成される工程表へ反映させるべく、申し入れを行う予定です。また、「OIST(沖縄科学技術大学院大学)の未来を考える議員連盟」が細田博之会長の下、発足しました。国際的に卓越した科学技術に関する教育・研究を目的に、沖縄県恩納村にて国家プロジェクトとして平成24年に開学したOISTは、研究論文数など着実に成果を挙げています。今後の沖縄振興のみならず我が国の科学技術の発展に果たすべき役割も見据え、将来像とその実現の手立てを議論していきます。同日、衆院本会議が開かれ、法案8本とNHK予算を参院に送付しました。夕刻、地元に戻って、22日(日)までの三連休は行事無しで再び上京し、23日(月)はノーベル化学賞を受賞された吉野彰博士の衆院での表祝行事に文科委員長として参列しました。24日(火)午前は文科委員会にて文化観光拠点施設法案の質疑を行いました。この間、コロナウイルスの影響を受けての緊急経済対策の議論も党政調で進められており、意見を述べています。